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グラスリッツェン工房Sorriso,木下浩子です。
グラスリッツェンを体験された方から、よく聞かれることのひとつに
「どんなガラスにも彫れるのですか?」という質問があります。
紅茶がお好きな方から、耐熱のティーカップにも彫れるかしら?
という質問がありました。
という質問がありました。
そもそも耐熱ガラスってなんでしょうか?
耐熱ガラスとは・・・
熱のによる膨張を少なくしてあるガラス。熱に強いガラスです。
ガラスに限らずほとんどの物質は熱を加えると膨張し、冷やされることによって収縮します。
例えば、ガラスの器に熱湯を注ぐと内側の温度が上がり、
膨張しますがグラスの外側は膨張しません。
温度による収縮率の差が大きいほど、破損の原因となるのですが
耐熱ガラスは膨張・収縮の差を少なくしてあるので、
通常のガラスに比べ熱に強いという事なのです。
(耐熱かどうかは外見では見分けられませんので、品質表示をご確認ください)
ガラスはにおい移りもしにくいですし、透明なのでお茶の色も楽しむ事ができますね。
ここで、肝心の耐熱ガラスにも彫れますか?の答えですが、YESです。
ダイヤモンドの針を使って彫りますので、耐熱ガラスにも彫れます。
今日も寒かったので、自分で彫ったティーカップに紅茶を入れて飲みました。
温かいお茶を入れて写真に撮ると、湯気のせいか模様がはっきりと
見えないのですが、肉眼では深い琥珀色の向こうに透けて見えて
なんとも贅沢な気持ちになりますね~。
こちらはソーサーにも、ワンポイント入れています。
飲み干したあと。
この方が模様ははっきり見えますので、お客様には飲んだ後にお楽しみいただきたいですね。
ただ、これはやはり注意していただかないといけないと思いますが
グラスリッツェンを施した器は、耐熱ガラスだからと言って
直接火にかけたり電子レンジにかけることは避けてください。
どのガラス器の取扱説明書にも書いてあると思いますが
硬いものとぶつけたり、キズをつけないようにとあります。
キズがもとになり、破損することがあるからなのですが
耐熱ガラスもその例にはもれません。
普通に紅茶やハーブティーを入れていただく分には良いと思いますが
一生懸命グラスリッツェンで彫ったガラスを
レンジにかけたりして、あえてリスクにさらさない方が良いですよね。
私はこれまでもグラスリッツェンで彫ったカップに
紅茶などを入れて飲んでいますが、普通に使用する分には
差しさわりはない様です。