4月29日、月曜日、昭和の日。
午前中に自宅を出て上野へ。
東京都美術館にて開催中の「デ・キリコ展」を見て来ました。
土日祭日は予約制だったので事前予約していたお昼の12時入場分の
QRコードを見せて中へ。
東京都美術館は上野動物園の真横にあって意外にも中に入るのは初めて。
トイレはキレイだし休憩用の椅子も至る所にあるので快適に回れました。
主役のジョルジョ・デ・キリコはギリシャ生まれで主にイタリアで活動
(両親はイタリア人)した画家です。
有名なのは、形而上絵画 (けいじじょうかいが)と呼ばれる手法で
簡単に言ってしまえば非日常的で現実にはあり得ない構図の絵画で
「イタリア広場」や「マヌカン」などのシリーズがあります。
後のシュルレアリスム絵画の先駆とされており、ポップアートとの共通点も
見て取れると個人的には思っています。
今回の展覧会は、年代別に展示するのではなくテーマ別の展示が特徴でした。
「自画像・肖像画」「彫刻」「舞台美術」「古典的絵画」など多岐に渡り
「形而上絵画」だけではない多彩な才能を垣間見る事が出来ました。
知らなければキリコ作とは分からない静物や裸婦なども興味深く、
ある意味、器用な人でもあったのではないかと思いました。
個人的には、大好きなイタリア広場の展示が少なかったのが少し残念でしたが
全体的には質もボリュームも大満足の展覧会であった事は間違いありません。
20世紀美術に大きな足跡を残した孤高の画家デ・キリコ約10年振りの
大回顧展はまだ始まったばかりで8月29日までの長期開催なので
少しでも美術に興味のある方は時間がある時に見ておいて損はないと思います。
それから、美術館内の温度設定は低めなのでドレスコードはないと
思いますがTシャツ一枚では若干寒く感じる場合があると思います。
上に羽織るものを用意しておくとベストです。
「デ・キリコ展」の楽しみ方まる分かりSP
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