「RADIO K.A.O.S.」
1987年に発表されたロジャーのセカンド・アルバム。
主人公が架空のラジオ局であるレディオ・ケイオスのDJと共に
電波を使って人々をコントロールしようとする権力者に立ち向かい
平和のメッセージを投げかけていくと言うコンセプト・アルバムなのですが
英語圏の人たちにですらストーリーが難解なものであるようです。
コンセプトに反して、曲調はロジャーのキャリアの中ではポップな方です。
当初はボブ・エズリンをプロデューサーとして招く予定だった様ですが
新生フロイド側に付く事になって激怒したと言われています。
曲の出来は悪くないしロジャーのヴォーカルも脂が乗っているのですが
ピンク・フロイドっぽさがあまり感じられないのにはそんなところにも
理由がありそうです。
80年代のど真ん中にコンセプト・アルバムを発表して存在感は示したものの
ピンク・フロイドの「鬱」と発売もツアーもほぼ被った上に
決して駄作ではないのに売り上げも動員数も惨敗だった事にロジャーは相当な
ショックを受けた様で、豪華ゲストと共に行ったザ・ウォール再現コンサート
以外はツアーやフェスへの出演を10年以上しなくなってしまいました。
この当時、私はロジャー派でしたが正直に言えば新生フロイドのサウンドと
ロジャーのヴォーカルとコンセプトが重なれば最強なのになと思っていました。
Radio K.A.O.S.- Video EP
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RADIO K.A.O.S.(Full Album)
Roger Waters - " Radio K A O S " FULL (youtube.com)