「A Momentary Lapse of Reason」

1987年に発表されたピンク・フロイドの再結成後初のアルバム。

邦題は、「鬱」

1985年にロジャーが正式に脱退するとデヴィッド・ギルモアとニック・メイスンは

解散せずに再始動する事を決めます。

フロイドは終了すると目論んでいたロジャーと裁判沙汰にまで発展しましたが

ザ・ウォールの使用権利を譲るなど幾つかの取引によって和解。

ピンク・フロイドの新作として発売されました。

コンセプトアルバムではなくなったものの、紛れもなくフロイドを感じさせるのは

メンバーの演奏の他、プロデューサーとして名を連ねているボブ・エズリンの

復帰、ロジャーの代わりに歌詞をサポートしたアンソニー・ムーア

(元スラップ・ハッピー)の協力などが大きかったと思われます。

ロジャーの歌声がない以外は立派なピンク・フロイド・サウンドです。

ツアーには、リチャード・ライトも参加して脇を固めました。

そして、ヒプノシス制作のジャケットが大きなインパクトを与えています。

たくさんのベッドはCGではなく、すべて手作業で並べられたそうです。

ヒプノシスの中でも特に傑作と呼べるデザインです。

ロジャーは「よく出来た贋作」と酷評しましたが、世間にはフロイドの復活と

して認識され活動を継続する事になります。

1988年には来日公演が実現しましたが私は行きませんでした。

当時の私はロジャーの不在を許せなかったのですね。


Learning To Fly (Official Music Video HD)
https://www.youtube.com/watch?v=nVhNCTH8pDs

A Momentary Lapse of Reason(Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=ILNUaAWCW5Y