「Emerson, Lake & Powell」

1986年に発表されたELPの再結成作。

当時、ドラムのカール・パーマーはエイジアに在籍していていたので

なんとコージー・パウエルが参加して制作されました。

ただし、カールの訴えによって正式にはELPの略称は使えない事となり、

あくまでもエマーソンレイクアンドパウエルの作品と言う事になります。

コージーと言えば、レインボーやMSGなどハードロック畑で活躍した

スーパードラマーとして知られていたので、果たしてどうなるのかと

音を聞くまでは期待と不安がありました。

第一印象は、「意外と相性はいいかも」。

この頃のエマーソンはそんなに速弾きはしなかったのでコージーの芯のある

重心が低いドラミングとの絡みは悪くなかったのです。

しかし、セールスは思ったより伸びなかった様で発売後のツアー終了後に

解散してしまいました。

これは、渡り鳥コージーの脱退癖と言うよりは、正式なELPを復活させたい

という思惑からの早期解散だった様な気がします。

まぁ、其の後の顛末を知っているから言えるとも言えますが。

アルバムとしては良く出来ていて、産業ロックに抵抗している部分も

見受けられるのが好印象なのですが、逆にそこが売り上げに結びつかなかった

所だったのかもしれません。

ちなみに、収録曲のスコアは新日本プロレスのテーマに現在でも使用されていて

音楽ファン以外にも知名度があります。


Emerson, Lake & Powell (Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=Y8fCkkWHzQQ

Mars, The Bringer of War / Drum Solo (Live)
https://www.youtube.com/watch?v=2YyxpbwTKEo&list=OLAK5uy_kG9zugIRNU9hY9hgzmE08qoKBi1Lj4M00&index=8