「Emerson, Lake & Powell」
1986年に発表されたELPの再結成作。
当時、ドラムのカール・パーマーはエイジアに在籍していていたので
なんとコージー・パウエルが参加して制作されました。
ただし、カールの訴えによって正式にはELPの略称は使えない事となり、
あくまでもエマーソンレイクアンドパウエルの作品と言う事になります。
コージーと言えば、レインボーやMSGなどハードロック畑で活躍した
スーパードラマーとして知られていたので、果たしてどうなるのかと
音を聞くまでは期待と不安がありました。
第一印象は、「意外と相性はいいかも」。
この頃のエマーソンはそんなに速弾きはしなかったのでコージーの芯のある
重心が低いドラミングとの絡みは悪くなかったのです。
しかし、セールスは思ったより伸びなかった様で発売後のツアー終了後に
解散してしまいました。
これは、渡り鳥コージーの脱退癖と言うよりは、正式なELPを復活させたい
という思惑からの早期解散だった様な気がします。
まぁ、其の後の顛末を知っているから言えるとも言えますが。
アルバムとしては良く出来ていて、産業ロックに抵抗している部分も
見受けられるのが好印象なのですが、逆にそこが売り上げに結びつかなかった
所だったのかもしれません。
ちなみに、収録曲のスコアは新日本プロレスのテーマに現在でも使用されていて
音楽ファン以外にも知名度があります。
Emerson, Lake & Powell (Full Album)
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Mars, The Bringer of War / Drum Solo (Live)
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