「Asia」

エイジアが1982年に発表したデビュー作。

邦題は、「詠時感~時へのロマン」

ジョン・ウェットン、スティーヴ・ハウ、ジェフ・ダウンズ、カール・パーマー

と言うプログレ・オールスターのスーパーグループとしてデビュー時から

注目されていました。

プログレのエッセンスをポップな作風で4分間に凝縮する手法が一般の

ロック・ファンにも受けて全米チャートNo.1の大ヒット作となりました。

エイジアは、ジョン・ウェットン主導のバンドのイメージがありますが、

それまでにポップな作品を制作した事がなかったスティーヴ・ハウが

限界(次作のドント・クライ)まで挑戦したところが最大の醍醐味だったと

思っています。

ジャケットやロゴにロジャー・ディーンを使用出来た事も旧来のファンに

一目置かせる要因になりました。

プログレファンもヒットチャート重視の音楽ファンも同時に満足させる作品は

なかなかないので貴重です。

ところが、スーパーグループの宿命なのかメンバー・チェンジが激しく、

プログレ風味のさじ加減もニーズから徐々にズレてしまった事から

数年後には失速を余儀なくされてしまいました。

それでも、アルバムを10枚も発表する息の長いグループになるとは

この当時は思いもしませんでした。

Aisa(Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=GssLLBnlN14&t=83s