「THE WALL」
1979年に発表されたアルバム。
決して分かりやすい内容ではないながら売れに売れて
世界で最も売れた二枚組のアルバムとも言われています。
同時に、シングルカットされたアナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール
パート2もヒットチャートの1位を獲得しました。
また、1982年には、ブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフ主演の映画も
公開されました。
事の発端は、アニマルズのツアー時に騒ぐだけで歌や演奏を聞いていない観客を
目撃したロジャーがどうやってもアクターとファンの間には溝があると痛感して
壁をテーマにしたコンセプトを具体化していったのが始まりです。
アルバムは、SEなどで途切れなく進んで行き、アルバム二枚で一つの物語に
なる様に作られています。
ピンクと言うロック・スターの主人公が学校教育や社会の中で抑圧や疎外感(壁)
を感じながら徐々に精神が破綻していくストーリーは、フィクションながら
シド・バレットやロジャー自身に一部を重ね合わせる事も可能です。
ライヴでは、実際にステージと観客の間に巨大な壁を作りステージ全体が見えない
という前代未聞の演出も話題となりました。
ロジャーの楽曲や方向性が好みでない人は受け入れられにくいと思うのですが、
それでも代表作となったのは、それだけ当時のピンク・フロイドがロック界の
大きな存在で待ちに待った新作だったと言う事でしょう。
個人的には、最も聴いた作品の一つです。
THE WALL(Full Album)
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