「In The Wake Of Poseidon 」
1970年発表のセカンド・アルバム。
本来ならポセイドンの後を追ってと言う意味ですが日本盤では
「ポセイドンのめざめ」なる邦題が付きました。
メンバーの相次ぐ脱退でバンドの立て直しを図ったフリップは
サックスのメル・コリンズ、ヴォーカルとしてゴードン・ハスケルを
加入させ、ベースはGG&Fの縁でピーター・ジャイルズ、
メロトロンは自身が弾く事でバンドの形に戻しました。
更に、元メンバーに協力を仰ぎドラムはマイケル・ジャイルズが担当し、
ヴォーカルのみながらグレッグ・レイクも参加しています。
ツアーで演奏されていた楽曲も含まれるので前作と似た雰囲気の作風ながら
完成度は高く、英国では前作以上の評価を得ました。
実際、改めて聴いても良く出来たアルバムだと思います。
前作にない要素としては、ジャズ・ピアニストのキース・ティペットの参加が
挙げられます。
フリップからの正式メンバーの要請を断ったエピソードは有名ですが、
彼の参加はクリムゾンがジャズ的なアプローチを強化する大きなきっかけに
なり「キャットフード」という新たな方向性の楽曲を生み出しました。
ティペットや彼のグループのメンバーとの協力関係はレッドまで続き、
正式メンバーと同等の貢献度があったと思います。
King Crimson - Cat Food
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