自分が中高生の頃にレコードを買う時によく利用していたのは

帯付きの国内盤は秋葉原の石丸電気レコード館

安い輸入盤は移転する前のタワーレコード渋谷店が多かった。

レコードの袋の大きさはCDの比ではないから

買った後は他の買い物がしづらくてコーヒーショップに立ち寄る

くらいだったが、戦利品を手に入れた時は幸せだった。

ブートレグなどに興味を持ち始めた20代の頃には渋谷のマザーズレコードや

西新宿の新宿レコードなど通好みの店や通販専門店などで珍しいものを

探していた。

90年代以降は所謂大型店を中心に回る事になっていくのだが

今は無き(パルコ内に一店舗復活したらしいが)WAVEなんかは

よく利用した。

そして現在。

CDを買うためだけに都内へ来るなんて事はなくなって

ライヴの前後などに大型店に立ち寄る事が多くなった。

HMVはイギリス系の会社だったので大型店の中では若干マニアックで

渋谷1号店や新宿の店舗にはよく通った。

現在もHMVの名前は残っているけれど、リスクを負ってでも新しい

音楽を発掘していこうと言う過去の気概はあまり感じられないので

ほとんど行かなくなってしまった。

タワーレコードは、渋谷店の三十六房コーナーや新宿店のアイドルコーナー

などアイドル系の品揃えは良いが洋楽系がかなり弱くなってきた印象が強い。

それと、女性アイドル以上にジャニーズや韓流アイドルに力を入れていて

それらのグループの発売日には特典やパネル展などに女の子が群がり

店内で写真を撮ったり特典を交換したりしていてなかなかに居心地が悪い。

洋楽ならタワーと言ったイメージは無くなりつつある様にも感じる。

実際、タワレコで洋楽はほとんど買っていないな。

今、一番情報を収集出来るのはディスクユニオン。

新宿南口の日本のロック・インディーズ館、プログレッシヴロック館、

ロックCDショップ、ブックユニオン、渋谷のロック・イン・トーキョー、

下北沢店などいろいろと回っているが、新宿東口に新しい店舗が出来たので

行ってみた。

紀伊国屋の隣りの真新しいビルの3階のワンフロアーに新宿中古センター、

ベストアルバムストア、収納ストア、新宿クラシック館の4店舗が入った。

ベストアルバムだけで一店舗作ってしまうところがユニオンらしいと言うか

いい意味でどうかしていてなかなかいい。

オールジャンルなのでカオスな空間だった。

中古センターは中央がレコードで壁沿いにCDが配置されていた。

邦楽よりも圧倒的に洋楽に強いのがこれまたユニオンらしい。

それを反映してか学生や女性の姿はほとんど見受けられなかった。

最近は、アイドルのライヴがメインみたいになってきているけど

マニアックなロック魂に火を付けてくれる空間が増えてくれるのは

単純に嬉しく思う。