なんだか物騒なタイトルにしてしまったがこの日記はライヴ・レポートの
類ではない。
個人的な想いをただただ綴ったものに過ぎない。
誤解しないで欲しいのは、「SAYONARA=三姫に飽きた」などと言う事は
微塵もないと言う事だ。

私がBABYMETALとさくら学院を知ったのはほぼ同時期で
2014年の春頃。
ギミチョコが一部で話題になっていて、その夏のソニスフィアの動画を見て
目から鱗状態になった。
一方、さくら学院は現生徒会長の倉島颯良とMSRこと岡田愛が転入した頃で
アイドル・グループに新しい子が入ってきたんだなって程度の感想だった。
私が他のメイトさんと違うのはBABYMETALの音楽よりも水野由結の存在を
先に認識していた事だろう。
一目惚れと言っても過言ではないかもしれない。
BABYMETALのライヴ本数は極端に少ない上になかなかチケットにも
当選しにくい状況にすでになっていたので半分諦めモード。
なんとかして水野由結に会えないものかと検索していると
由結と最愛はまださくら学院に在籍している事を知る。
こうして、BABYMETALよりもさくら学院を先に体験する事になるのだ。
この時点で、おそらくその後の運命は決まっていた感もある。
BABYMETALを遥かに超えるキラキラ感に打ちのめされカミナリに撃たれた様に
動けなくなった。
そして、想像以上にハイレベルなパフォーマンスと礼儀正しさ。
三姫は、偶然ではなくこの場所から巣立ったから世界に通用したのだと
確信した。
水野由結が卒業してさくら学院は一区切り付けようとしていたのだが
後輩たちがなんとかして先輩を超えようとしている姿を見て
無性に応援したくなっている自分がいた。
BABYMETALの初体験は幕張メッセ。
本当に本当に楽しみにしていた。
三姫は素晴らしかった。
しかし、メイトに裏切られた。
圧縮だかモッシュだか知らないが近くにいたお父さんと娘の親子に
突っ込んでいった若者を私は今でも許す事が出来ない。
その年の夏には黒ミサに参加。
チケットは良番だったのだが圧縮を避けるために高台の手すりをキープして
いたがライヴが始まるのと同時に若い男がもの凄い勢いで割り込んで来た。
反対側でも押す輩がいて「段差から落ちるだろ!」と怒鳴る声もあった。
これはメタルなら当たり前なのか?
SNSで知り合ったメイトはいい人ばかりなのでそんな人は一握りだと
頭では理解していても確実に自分勝手な人種が増えていると感じた。
横浜アリーナは座席とパーソナルスペースが確保されていたので
ステージからは遠目ながら初めてリラックスして見る事が出来た。
今年に入ると心はすでに父兄寄りだったのでLVやミサには申し込みすら
しなかった。
東京ドームは、外れたら二度と申し込みをしないつもりでONEシートのみを
申し込んで当選した。
そして、当日。
スタンディング系のライヴに行く事はもう二度とないだろうが
東京ドームは想像していたよりは楽しかった。
だが、気付いてしまった。
ドーム2DAYS参加したメイトよりTIFや公開授業にすべて参加した父兄の
方が圧倒的に羨ましく感じているのだ。
なんでそう思うのか考えてみた。
一言で言えば、KOBAMETALこと小林啓氏の趣味趣向や戦略に
NOを突き付けたいのだと思う。
アイドル的な部分をどんどん削り落としている音楽性。
海外を視野に入れMCなしの構成は仕方なく納得するにしても
CDは来日記念盤、ライヴは来日公演、すぅの煽りまでほぼ英語なのは
違和感しかない。
ツイッタ―などで「すぅが日本語をしゃべった!」とか嬉々として
つぶやいているのを見るたびになんだかなぁと思ってしまう。
私は洋楽(特に60~80年代)を相当聞くが洋楽至上主義は大嫌いだ。
おそらく、小林さんはロックを踏みつけるくらいパワーのあるアイドルが
居る事も知らないんだろうな。
個人的には、ズッ友写真なんてさして重要でもなんでもない。
そして、異常な価格設定。
DVDが2~3万、6万以上するキャリーバッグやギターはもはや
グッズの価格ではない。
さらに、ドームのLVがドリンク代を入れると1万を超えるなんて信じられない。
私はこれらをすべてパスしてさくら学院のチケッ代トなどに充てている。
どんなに品質の良いものを作っても人の目に触れなければ意味がない。
だから、売れる事は否定しない。
話題作りやハッタリもある程度は必要だろう。
ただ、そのベールのために三姫の素の魅力が封印され続けているのは
どうにも納得がいかない。
別に、中学時代に戻れとかそんなくだらない事なんて言わない。
なんとかメタルじゃない水野由結を返して欲しいだけだ。
BABYMETALとさくら学院の決定的な違いは「リアル」さ。
改めて言うが、三姫に責任はない。
彼女たちは与えられた任務を着実に遂行している。
ただ、そこに彼女たちの本音は聞こえない。
さくら学院の現場に何度も何度も行きたくなるのは学院生の成長が
リアルだからだ。
イメージと実際のギャップが無さ過ぎて逆に驚くほどだ。
すべてがありのままの等身大。
公開授業と言う歌もダンスもないイベントが成立しているのは
講師が学院生たちに自分で考えた言葉や動きを求めるからだ。
十人十色の個性が嫌でも見えてくる。
最近、日記に空想物語的なストーリーを書いているのだが
性格を把握しているさくら学院生でなら幾らでも書ける。
ところが、ドームの記念に三姫を題材にしようと試みたものの
全く筆が進まなかった。
三姫がどんな気持ちでいるのかが読めないし想像出来なかったのだ。
今の生活が幸せなのか?それすらも分からないから書きようがない。
BABYMETALが凄く遠くに行ってしまった気がした。
それと、これは大した問題ではないのだが三姫のスキルがあれば
例え客が3人しか居なくてもドームと同じレベルのパフォーマンスが
出来ると思う。
しかし、発展途上の学院生はそこまで強いメンタルは持ち合わせて
いないはずだ。
だから、6年前に三姫をサポートしてくれた父兄さんの様に
微力ながら現在の学院生をサポートしていきたいと考える様になった。
今後、BABYMETALのライヴに行かないなんて宣言はしない。
水野由結は永遠に特別だから。
だけど、自分が常にいる場所はここではないなと痛感したドーム公演だった。