さくら学院公開授業「カルタの授業」

場所は、横浜桜木町にあるさくら学院にとっては聖地のひとつとも言える

はまぎんホール。キャパは約500人。



一時限目の座席はH列(A列がないので7列目)のやや右方向。

双眼鏡は必要ない近さ。やれやれ。

影ナレは、かの。

森センに呼び出されると、まあやは「にっこにっこにー」、

かのは「かののんかののん元気な子」とキャッチフレーズを決めて

場を和ませる。

立ち位置は、舞台右手から森セン、講師の校長、まあや、ゆづみん、かの、みれな。

校長の「校則言える人おる?」の質問に顔を見合わせる学院生たち。

なんだか始まる前から危険な香りがする(笑)。

今回の授業内容は、くじを引いて最初の言葉を決めてから

さくら学院のカルタに使えるようなセンテンスを導き出すと言うもの。

一限目は、明暗がくっきりと分かれた。

一番優秀だったのは、かの。

かののアドリブ対応力は凄い。

緊張すると口では言っていても本番では度胸も据わってる。

校長に「直せるか?」と問われた時に即答で「できます!」と返すあたり

男前過ぎて惚れてしまうよ。

「ママにたよらない! 自分でね」など

小さな巨人の面目躍如。

言葉の経験値が豊富なみれなも課題をそつなくこなしていた。

「さみしくないよ だって一緒にカルタしてるじゃん!」

今回も基本的には超真面目で誠実な回答。

ただ、そのみれなが校長から一番離れた席に座っていたことで

後々波乱が起こる。

ゆづみんは、言葉選びに苦戦していた。

だが、「す」のお題で「するめ人間」と書くなど別の意味で

独自のセンスを発揮していた。

問題は、まあや。

みれなやかのが次々と採用されていくのを見て、みるみる落ち着きがなくなる。

さらに、綺麗にまとめようとし過ぎて何度も書き直しを命ぜられ

終盤ではあやわや泣き出す寸前まで追い込まれる。

まあやほど気持ちが全部表情に出てしまう子はなかなかいない。

だから、校長も顔色を見ながらもうちょっと限界まで頑張らせてみようと

考えたのではないかと感じた。

「キラキラパワーをなげつける」など

最終的には、まあや回と言ってもいいくらい強い印象を残した。

最後は、校長のアコギと森センのタンバリンをバックに

4人で「さくら百人一首」をショート・ヴァージョンで歌うサプライズ。

昨年度、しらさきが提案したものの、ライヴで披露した経験があるのが

りのんしかいないと言う事で却下された幻の曲だ。

それが公開授業で聞けるとは嬉しい驚き。

ただ、授業の直後であることや歌詞やテンポが難しい曲なので

歌詞が飛んでしまったり音程がズレたりと完成度は望むべくもなかった。

まぁ、本来はコンサートではない公開授業で歌ってくれたことに意義があるので

細かい事は言わないでおこう。

ラストは、ゆづみんによる「起立、気を付け、礼」で〆。

最近、ツボなので生で聞けて得した気分(笑)。



二時限目の座席は、N列のやや右方向。

中央より後ろだが段差があるので意外と見やすい。

ただ、表情を確認するには随所で双眼鏡は必要な距離感。

メグ回っていつも運がないんだよなぁ。しみじみ。

影ナレは、メグ。

当然の様に、メグともえは自己アピールを忘れない。

しかも、もえは「日誌のアンケートでもえもえほ~の言い方は3番が

一番多かったんですけど私はやっぱり2番にします」とブチかます。

やっぱり、この子は大物だよ(笑)。

さら「ももえはビジネスぶりっ子」

メグ「メグはビジネスぶりっ子じゃないのよ。ただの甘えん坊よ!」

メグも主役の座は簡単には明け渡さない(笑)。

生徒は右から、さら、もえ、まりん、メグ。

校則は、まずまりんが答え、もえ、さら、メグと続けて繋がる。

優秀だったのは、もえ。

「けんかが大切」など

最初からまとめようとせずに最低限の言葉で表現するから分かりやすい。

メグも「たった三回言うだけでみんなの心が一つになるよ」となかなかの

センスを見せる。

少し苦労したさらもクマムシと言うさらならではのキーワードを使って

「ちっちゃいクマムシでも積み重ねたらスカイツリーにも届く」で採用を獲得する。

そして、まりん。

さらが「ち」、もえが「こ」を引いて、校長が「つ」は出すなよと

言っている側から「つ」を引き当てるところまではよかった。

が、まとめようとすればするほど没個性なセンテンスになってしまい

書き直しても負のスパイラルから抜け出せなくなってしまった。

何度目かの書き直しを命ぜられ、まりんのほほに涙が。

この件について、泣いた(泣かせた)事を重要視して

心に傷を負ったらどうするつもりなんだとか

校長(もしくは森センも含む講師陣)の教え方が悪いみたいな

意見もあったけれども個人的には全くそうは思わない。

まりんはここを超えられる、もっとまりんらしい言葉があるはずだと

確信があったから安易にOKを出さなかっただけだろう。

苦しみ抜いた末に出て来たのが「つめをみがけば It will shine!」

これこそ、まりんしか導き出せない文章だ。

まりんは、またひとつ山を越えて見せた。

エンディングでは、校長が「これからも(まりんを)よろしくお願いします」

と挨拶をすると一度止まっていた涙が抑えきれなくて再び溢れ出てくる、まりん。

70~80分と言う短い時間の中で校長がアドバイスしきれなかった部分も

あったとは思う。

だけど、まりんに意図は伝わっていたんだ。

最後は、再び「さくら百人一首」を歌って終了。




三時限目の座席はD列(つまり前から3列目)のど真ん中。文句なしの良席。

小さくガッツポーズ(笑)。

影ナレは、あいこ。

あいことつぐみんはキャッチフレーズを披露。

生徒は右から、あいこ、そよ、つぐみん、ももこ。

校則は、つぐみんが三つも答え、ももこ、そよ、あいこも正解。

残念ながらあと一つが出てこなかったけど三組では一番優秀。

「正解なんてない、だけど全部正解!」つぐみんが好調。

あいこの「「ふと思う。なんで空は大きいんだろう?」

ももこの「「かきにはなぜカラスが寄って来るの?」

そよの「はーと、息がでる『はーと』がしゃべっているのかな?」

校長からの無茶ぶりで急遽参戦が決まった森センは

「やくしょくに守られていたんだなあ」(笑)。

カルタの回答も全員がまんべんなく合格を貰いこのまま終了かと思いきや

あいことももこにはもう一段完成度の高い作品を要求する校長。

「ぬ」を引いたももこは「ぬま」で始まる言葉に拘るが見事にハマる。

ただ、何度ダメ出しを食らっても心が折れないのがももこの良さ。

最後は、半ば強引に採用を勝ち取る。

ラストに「さくら百人一首」を歌いだす前に、あいことももこが何やら

耳元で打ち合わせをしている。

なんだろう?と思っていたのだが、エンディングでほかの組にはなかった

ポーズを全員で決める。

ホントに、中二は頼もしくなったなぁ。



みんながそれぞれに魅力的だからあっという間の一日でした。

夜は、ご隠居さん、満太郎さん、たけぼんさん、エグちゃん、私に

虎姫友を加えた6名でオフ会。

これまたあっという間なんだな。

午後十時過ぎ、後ろ髪を引かれながら横浜を後にしたのでした。

おしまい。