このイベントを見たことがない人にその本質を的確に伝えるのは本当に難しい。
さくら学院に興味がなければ尚更だ。
「公開授業」。
その名の通り、各分野の講師を招いて学院生がその世界を学ぶイベントだ。
歌もダンスも全くない。
それどころか、学んでいる間は笑顔すらないこともある。
アイドルと呼ばれているグループのイベントしては本当に異色だと思う。
では、なぜ行くのか?
そこには、自分が遠くに忘れてきた一生懸命が詰まっているからだ。
さらに、授業であるがゆえにさくら学院の誰々と言うよりも個人の資質が
表になって出てくる。
雑誌やDVDでは知ることが出来ない、その子の性格や素の表情が見られるのだ。
アイドルと言うのは通常は偶像であって想像物である。
自分の好きなように理解してファンになるのが普通だ。
だから、素を見せるという事は一種のタブーであるし、リスクが高い行為である。
それをあえてやることで魅力を増していくさくら学院と言うグループは
他のアイドルとは根本的な立ち位置が違う。
「今を売る」のではなく「今訓練をして未来を売る」グループなのだ。
父兄(ファン)はそれが分かっているから学院生の失敗は容認するし、
その失敗を克服した時に賞賛の拍手を送る。
「一生懸命なんてカッコ悪い」「努力なんてかったるい」
そんな生き方をしてきた自分をさくら学院の学院生は浄化してくれる。
さくら学院を知らない人にも今ならはっきりと自信を持って言える。
「一生懸命って素敵そうじゃん?」と。
今回の公開授業は、昨日(16日)が「新体操の授業」
今日(17日)が「落語の授業」で各日三部制(入れ替え)となっています。
見られた回の詳細については後日日記にしますので
よろしかったらご覧になって感想など頂けると幸いです。