《告白》~待つ言葉~
「待っててね」
そう言って君は両親の用事を済ませに出ていった
(待ってるよ)
手を振り微笑みながら呟いた
俺は見送ると身支度を整え、おばの別荘へと急いだ
海が見えるというだけで二つ返事の君
あそこの夕日は絶景だ
夕陽が落ちるまでに来てと言うと
「わかった」
君はそれだけ言って何も聞かなかった
君は今日が何の日か覚えてる?
君が初めて俺を親友と呼んだんだよ
みんなの前で言ってくれて
誇らしいとさえ言って
胸の辺りが苦しくて
息をするのもやっとで
しばらく言葉がでなかったよ
愛想笑いが気持ち悪いって
変な顔してたね
何か言うと涙が溢れそうで困ったよ
きっと、君はおみとおしだったかも
君との思い出はたくさんあるね
淋しくて泣きたい夜はずっと一緒にいてくれた
夜の海岸で眠るのも忘れて語り明かした
そのままレッスンにも行ったよね
アクション映画を見た夜は真似をして君の膝げりで青あざをつけられたり
上手く歌えなくていつまでも音合わせに付き合ってくれたこともあった
すべていつも君がそばにいてくれたんだね
今日を選んだのは
親友から恋人という名に変わる大切な日
あの日
俺を親友と呼んでくれた日
何回目かの今日、俺は覚悟を決めた
何回も頭を振って消してきた
いろんな理由を考えて否定した
そうすればそうするほど、この気持ちを消せなかった
時折君が俺にだけ見せるちょっとした仕草
ふとした瞬間に注いでくれる眼差し
俺に囁く優しい言葉
勘違いかも知れない
そうじゃないかも知れない
でも確かめずにはいられない
自惚れてもいいのかな
君への想いを俺の胸の中にしまい込むには
大き過ぎて駄目なんだ
もう一人じゃ抱えきれないよ
別荘のテーブルには頼んでいた夕食の支度がならんでいた
テーブルの端には用意したお揃いのネックレス
ベランダの窓を開け大きく息を吸い込む
君の車が止まるのがみえた
水平線の夕陽に朱くてらされた部屋
もうすぐ聞こえてくる君の明るい声
さぁおいで
君には俺の言葉を聞く義務がある
誰にでもない
君だけに相応しい愛の言葉を
だから夕陽が沈むまでに答えて欲しい
いいや…言葉じゃなくてもいい
俺の唇が君のそれにふれたら
溶け合うまでいてくれたら
それが答え
君の答え
そう想うよ
いいね
俺はもう一度息を吸い込む
そして
振り向いた俺を君が見つめたら
そうしたら打ち明けよう
君に
「ジュンス、サランへ」
<ユチョンの告白>

