クーラーが壊れて今週で3週目。
どのくらい暑いかというと、同僚が店に来た時「うわぁ」って言うくらい
朝から汗ダラダラ。
もう我慢できなくて、
「お客さんが汗かいてる、扇風機お客さんに向けるから、
私、扇風機ない。
クーラー送風状態、店のドア開けてるけど、外のほうが涼しーい!
事務所の扇風機1個持ってくるか、倉庫に余分にあったらもってきてぇ~。」
と頼んで持ってきてもらいましたが、暑いもんは暑い。
頭がぼーっとしちゃってヤバいです。
ちなみにわたくし、今週の土曜日16日はイレギュラーで店番でして、6連勤。
うおー。
さて、
時代が変わったり、外来種が入ると生態系が変わりますが
イタリアも。
右上のヴェネツィアの南の赤い点線の場所、ポルト・トッレPorto Tolle
というところなんですが、ここ、ハマグリの産地。
イタリア国内の生産量のほぼ40%、520万㎏のハマグリ、
そして、200万㎏のムール貝が生産されています。
「2022年は、10%増加しましたが、今年は80~90%減少するでしょう。」
と言われています。
なぜなら、ブルーの色をしたワタリガニの大量発生のせい。
このワタリガニは、
アサリ、ムール貝、カキ、甲殻類、小魚、ミミズ、クラゲ、ウナギ
を食べちゃうんです。
2019年には、ヴェネト州の潟で87キロの青い蟹が漁獲されました。
2023年は既に450トンを超えています。
なんでこんなに増えてるのー!というと、
青い蟹は、交尾するのは夏の終わりに一度だけ。
条件がいいと800万個の卵になり、大体2-9か月後に受精、
仮にこのうちの10%が蟹になるとすると(実際はもっと多いそうです)
孵化するたびに80万匹が世に送り出されることに。
この大量に増えた青ワタリガニをバイオガスに変えるという実験を
ヴェネチアのある会社が、4万5千㎏のカニで試すんだそうです。
わたくしの住んでいる、ここ、トスカーナ州でも全域で、
ヴァーダ、マリーナ・ディ・ピサ、アルノ河口、エルバ島でも見つかっています。
青ワタリガニは、沿岸水域、河口、ラグーンにいて、
砂地や泥底はもちろん、水深35メートルまで生息します。
ピサ沿岸の、ティレニア海で発生している青ワタリガニは、
調査によると、水温3~35度に耐えられるんだそうです。
すごいな、驚異の大きな温度差にも耐えられるとは。
この青ワタリガニ、
姿は灰色、褐色、青緑色などがあり、爪はオスは青色、メスは赤色。
ビックリしたのは、先ほど描いた貝類の他に、ミミズやクラゲも食べるとのこと。
問題は、非常に早い繁殖能力のほかに、漁師の網を傷つけるということ。
人間にとって直接的な危険はないけれど、環境に大きな影響を与えるため、
結果として人間の経済活動にも影響を与えることになるわけです。
悪いことだけではなく、良いことも。
トスカーナの海岸にまで青ワタリガニがやってきたことで
食用蟹の量が増え、実際この青ワタリガニは大変美味。
海外でも高く評価されている蟹で、
アメリカには、その養殖場まであるほど。
蟹大量発生→生態系崩れる→食べるとおいしい蟹→じゃあ取りましょう
ということで、
政令が発行され、このカニを漁獲することが可能になりました。
食べる食べだけでなく、量や場所からデータを取るためでもあるようです。
上記すべての内容の元ネタ:Corriere della Sera と Il Reporter とLivorno Today
実際、ピサのスーパーで売られ始めました。
これ、2週間前に撮った写真なんですが、
8.9ユーロ/㎏
やーーーっす!蟹なのに、この値段。
まあ、今回売られていたのは、
手のひらサイズの小さな蟹だったからかもしれないけれど、
想像していたよりかなり安いことに驚きました。
この蟹みたいに出汁用じゃなくて、
食べられるくらいの大きさのが売られている時があったらまたチェックしてきます。
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