“出来ない人だと思われたかもしれない”
そのとき私は、
出来事じゃなく
自分の価値を見ていた。
責められたわけじゃない。
ただ
確認されただけだった。
それなのに私は
間違えたのか。
足りなかったのか。
迷惑だったのか。
そんな問いを
真っ先に自分に向けていた。
本当は
少し緊張して、
少し怖かっただけだった。
でも私は
その感覚より先に
評価で自分を見ていた。
出来ているか。
足りているか。
ここにいていいか。
出来ない私は
ここにいられない。
どこかで
そう信じていた。
でも後から気づいた。
あれは
出来なかったから苦しかったんじゃなくて。
出来ないと、
存在まで揺らぐ気がしていたから
苦しかっただけだった。
私は
評価と一緒に
自分を測る癖を、
身につけていただけだった。
それは
生きるために覚えたやり方だった。
そして今。
私はようやく、
そのときの私に
こう言える。
「怖かっただけだったんだよ」と。
「一生懸命だっただけだったんだよ」と。
出来なかった私も
ここにいてよかった。
評価の外にいても、
私は
ちゃんとここにいた。
