私が好きになる人には

共通点があった。




優しい。

魅力がある。

一緒にいると楽しい。




でも



どこかで

“こちらを選びきらない人”だった。






将来の話をすると濁す。



距離が近づくと少し離れる。



言葉はあるけれど

覚悟までは見えない。



自分の世界と

自由を大事にしている。




付き合っていく中で

それに気付いていたのに

私は見ないようにしていた。




大丈夫。

きっと上手くやれる。




そうやって

自分の違和感を

後回しにしていた。






本当は

安心できる関係が欲しかった。

安心を強く求めていた。




でも私は

安心できる人ではなく、


安心できるかどうかを

確かめ続けなければいけない人に

惹かれていた。





それは

人との関係性において

不安がベースにあることが

慣れ親しんだ感覚だったから。






あの頃の私は

何よりも安心が欲しかったはずなのに


不安な関係を

手放すことができなかった。