恋愛でつまずいたのが、

最初だった。



いや、

「つまずいた」なんて言葉では足りない。



失恋の後の私は、

もう生きていられないと思った。

大袈裟ではなく、本当にそう感じていた。


息はしているのに、

自分がここにいないみたいな感覚。



止まったら

そのまま崩れてしまいそうで、



どうして振られたのか。

何がいけなかったのか。

あの人は今何を考えているのか。

取り戻せる方法はあるのか。

今の私は、どうやって自分を保てばいいか。



答えを探して、

理由を探して、

ネットや本を使って

とにかく何かを調べていないと、

おかしくなってしまいそうで

苦しくていられなかった。



人生で初めてカウンセリングも受けた。

通うには至らなかったけれど、

話を聞いてもらって、

一瞬楽になった気がした。



そうやって

1日1日、苦しさを紛らわせて

どうにかなりそうな自分を

必死で落ち着かせていた。




数年間引きずった後

しばらく時間が経って、

新しい出会いがあっても

幸せになりかけては、

また同じ場所に戻った。



付き合って関係を深めようとすると、

1番欲しい“安心”は掴めなくて



感情も、判断も、

自分の手ではどうにもならずに

こぼれていった。




そんな中今度は

別の答えを探し始めた。



愛される方法。

男性心理。

いわゆる恋愛の攻略法。



恋愛で湧き上がる感情の波に耐えられず、

SNSで情報を漁ったり、

本を読んだり、

電話相談サービスを使ったり。


幸せになれる答えを

必死に掴もうとしていた。


いま思うと異常なほどに囚われていた。




それでも報われなかった。

頭では分かっていても、

感情が言うことを聞かなかった。





「これは相手の問題?」

「運が悪かっただけ?」



そう考えたりしながら、

どこかで違和感もあった。






「もしかして、

恋愛が上手くいかないのは

私に原因があるのでは…?」




そう思い始めたのは、

ずっと後のこと。






恋愛が

私を壊して、

それでも私を生き残らせた。