4周年のご挨拶 | ボルダリングジム【空の向こうへ四足歩行】

ボルダリングジム【空の向こうへ四足歩行】

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ボルダリングジムSORAYONのブログです。  

 

ボルダリングジム【空の向こうへ四足歩行】は2014年11月22日に

オープンし、2018年11月22日無事4周年を迎えることができました。

皆様と過ごした4年間は自分にとっても、スタッフにとっても、

けがいのない宝物です。心より感謝申し上げます。

今回は4周年記念ということで、緩傾斜壁4面(85度・90度C&D・

95度)を全面リニューアル致しました。

昨年はフィジカル強化の強傾斜ゾーンをリニューアルし、今年は

クニカルな緩傾斜ゾーンを徹底的にブラッシュアップ致しました。

皆様のご愛顧・ご支援に報いるためには課題の創出が極めて重要。

今までもこれからもずっと変わらず愚直に課題を創造していきたいと

考えています。

◇5年目のウォールセット

SORAYONは課題が辛いとよく言われます。

それはおそらく、ルートセットのトレンドから外れてしまっていることに

起因しているのだろうと推測しています。

現在のクライミングシーンでは、ホールドを長時間保持しない傾向

コーディネーション課題がトレンドですが、SORAYONがリリースして

いる課題はそのトレンドから大きく外れ、対極にあるバリスタ(静的に

長時間保持し続けるスタティック)課題が大半を占めています。

手足の協調性は求めない動的な課題(ランジ、キャンパー、

サイファー)も4年目には2割程増やしましたが、他ジム比それほど

多くは保有していません。

 

SORAYONで育ったクライマーはスタティックな動きには驚異的な

対応能力がありますが、神経連動系のコーディネーションには

弱い傾向があります。

 

経験していない動きはなかなか起こすことが難しい。

 

課題が辛いという評価は、おそらくそういうことだと理解しています。

初速がつかない持ちにくいホールド・・・キャラを理解するまで

日も要するホールド。そういったホールドでSORAYONは

ウォール構成をしています。

今は、そんな極端なウォールセットをするジムは殆どありません。
コマーシャルベースから外れてしまうからです。

でも一昔前の室内ジムでは持ちにくいホールドがたくさんありました。

2015年頃から、ホールドの悪さに頼ったセットではなく持ちやすい

ホールドでもルートセットの力で面白い課題をセットする傾向が

強くなり、昨今では初速がつかないホールドはめっきり減っ
しまいました。

 

ルートセッターの力量でガバホールドでも楽しい課題は作れる。

異論はありません。実際受けのよかった課題はそういう傾向の
課題であったことは否めません。

けれど、その課題がお客様の成長を促したのだろうか?

SORAYONがそのような課題を作る必要性があったのか?

いつもそのことを考えています。

お客様がクライミングに求めるトレンドは劇的に変化しています。

 

昔は外岩の練習の為にインドアがあり、クライマー以外の需要は

多くはありませんでした。

 

今は、クライマーの練習の為だけにジムが存在しているわけでは

ありません。クライミングホールドの進化は凄まじく、インドア完結

でも学びのある楽しい課題を作れるようになりました。

 

お客様の裾野の広がりは大きく、クライミングジムは多様な

お客様に寄り添い、進化していかなくてはならない。

 

登る楽しみを提供しつつ、クライミングが上達する課題・・・

本当に難しい。

 

5年目のSORAYONは、原点をしっかりキープしながら、

この難しい命題にしっかり向き合っていく所存です。

 

独りよがりの理想の探求ではなくSORAYONが目指している

課題が楽しいと感じてもらう努力は今迄以上に惜しまない

つもりです。具体的な取り組み始めます。

 

そしてテクニック偏重の課題だけではなく、全身を動かし、

カラダが喜ぶフィジカル強化の課題も併行して探求していきます。

夏以降取り組みを強化した120度課題、そして9月にウォール

新をした165のルーフ課題。テクニックをスラブ垂壁で

徹底的に磨き、フィジカルを強傾斜壁で鍛える・・・。

 

基本コンセプトはキープしつつ、SORAYONは少しづつ進化

していきたいと思います。

これからも皆様の成長に繋がる課題に更に磨きをかけて

皆様にお届けいたします。

ご期待くださいね。

それでは5年目のSORAYONスタート致します。

今後ともご愛顧のほど、宜しく御願いいたします。

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