※ 前半部(再読文字・否定・疑問・反語)
こちらに解説と問題があります
仮定形
53・如詩不成、~
もししならずんば(もし詩ができなければ)
54・苟能充之、~
いやしくもよくこれをみたさば(もし、これを充たすことができれば)
55・縦彼不言、籍独不愧於心乎
たとひかれいはずとも、籍ひとりこころにはぢざらんや(たとえ彼らが非難しなくても、私はどうして心に恥じないだろうか)
56・雖有舟、
ふねありといへども(~としても)
57・越官則死
かんをこゆればすなはちころさる(職分を越えれば殺される)
58・民無信不立
たみしんなくんばたたず(民の信がなければ(政治は)成り立たない)
59・非其君不事
そのきみにあらずんばつかへず((仕えるに値する)君主でなければ仕えない)
60・使臣用之、則君反制於臣矣
しんをしてこれをもちゐしめば、すなはちきみかへってしんにせいせらる(私にこれを用いさせるなら、あなたは反って私に制圧されることになる)
61・今王必欲致士、先従隗始
いまおうかならずしをいたさんとほっせば、まず隗よりはじめよ(もし王が優れた人材を招きたいと思うならまず私から始めてください(優遇してください))
限定形
62・惟有黄昏鳥雀悲
ただくわうこんてうじゃくのかなしむあるのみ(ただ黄昏に小鳥が悲しげにさえずっているだけだ)
63・今独臣有船
いまひとりしんのみふねあり(今私だけが舟を持っている)
64・此妄言耳
これまうげんなるのみ(これは妄言 に過ぎない)
65・夫子之道、忠恕而已矣
ふうしのみちはちゅうじょのみ(先生の道は忠恕(真心と思いやり)に尽きるのです)
累加形
66・不惟愛之、憎之
ただにこれをあいするのみならず、これをにくむ(ただこれを愛するだけではなく、これを憎む)
67・豈唯愛
あにただにあいするのみならんや(どうしてただ愛するだけだろうか。)
68・臣不惟能造舟、而又能操舟
しんただによくふねをつくるのみならず、またよくふねをあやつる (私はただ舟を造ることができるだけでなく、操縦することができる)
69・故郷何独在長安
故郷なんぞひとり長安にあるのみ(のみにある)ならんや(故郷はどうして長安だけだろうか。)
比較形
70・冬寒於秋
ふゆあきよりもさむし(略)
71・百聞不如一見
ひゃくぶんはいっけんにしかず(百回聞くことは一回見ることに及ばない)
72・禍莫大焉
わざわひ、これよりだいなるはなし(禍でこれより大きいものはない)
73・衣莫若新、人莫若故
いはあたらしきにしくはなく、ひとはふるきにしくはなし(着物は新しいものに及ぶものはなく、人は古なじみに及ぶものはない)
選択形
74・寧為鶏口、無為牛後
むしろけいこうとなるとも、ぎゅうごとなるなかれ(鶏口(小さいものの頭)になっても牛後(大きいものの尻)になるな
75・与其不孫也、寧固
そのふそんならんよりは、むしろこなれ(尊大であるよりはむしろ頑固である方がよい)
76・与其有楽於身、孰若無憂於其心
その身に楽しみあらんよりは、その心にうれひなきにいづれぞ(肉体的な楽しみよりは、心に心配がないのに比べてどうか→よいのではないか)
77・新垣結衣孰与堀北真希
新垣結衣は堀北真希にいづれぞ(新垣結衣より堀北真希の方がいいのではないか)
78・与其生而無義、固不如烹
その生きて義なからんよりは、もとよりにられんにしかず(生き延びて義を失うよりはいうまでもなく煮殺されたほうがましである)
抑揚形
79・死馬且買之五百金、況生馬乎
しばすらかつこれをごひゃきんにかふ。いはんやいけるうまをや(死んだ馬でさえ五百金の大金で買ったのだから生きている馬ならなおさらだ(高く買うだろう))
80・庸人尚羞之。況於将相乎
ようじんすらなほこれをはづ。いはんやしゃうしゃうにおいてをや(凡人でさえこのことを恥ずかしいと思います。まして大将、大臣の身分ならなおさらでしょう。)
81・富貴則親戚畏懼之、貧賤則軽易之。況衆人乎
ふうきなればすなはちしんせきもこれをいくし、ひんせんなればすなはちこれをけいいす。いはんやしゅうじんをや(親戚でさえ、富や身分があれば畏れ慎み、貧しく地位もなければ私を軽んじ侮る。まして一般の人ならなおさらだ)
82・臣死且不避、卮酒安足辞
しんしすらかつさけず、ししゅいづくんぞじするにたらん(や)(私は死さえ避けない。まして大盃の酒など辞退するに足るだろうか。いや~)
願望形
83・王好戦。請以戦喩。
おうたたかひをこのむ。こふたたかひをもってたとへん(王様は戦いがお好きです。どうか戦いで例えさせてください)
84・願大王急渡。
ねがはくはだいおういそぎわたれ(どうか大王様、急いで(川を)お渡りください)
85・王庶幾改之。
おうこひねがはくはこれをあらためよ(王様どうかこれを改めてください)