カレー2 | おらだでば パート2

おらだでば パート2

おらだでばの、続きを、仕切り直して書いてます。わからなかったら、おらだでば を読めづ。

私が高校になったころは、
常時寝泊まりは、
おばあさんぴろこ私の三人で、アキノリたまに帰るでした。

食事は、
従弟妹たち三人が食べていくので、

万が一アキノリ帰宅予想して、
7人分作成になりました。
カレーは、
バーモント甘口アレンジになり、私が作ってました。



さて。
アキノリ、
ひどいマザコン。

おばあさんが亡くなって、
ちょっきり半年で追っかけたくらいマザコン。


ある日、
おばあさんが熱を出して
寝ている日。
アキノリ帰ってきました。
カレーが食べたいというので、
つくってやったら。

かーちゃんのカレーが食べたいと、

足をバタバタさせて、
泣きました、アキノリ。
いくつだよ、お前。

おばあさんは、
熱があるから、
料理はできないこと。

バーモントは、
誰が作ってもバーモント。

こんこんと諭しましたが、

かーちゃんのカレー!と、泣くのです。


こういうとき、
ぴろこは、
お客さんがいるっぷりして床屋から出ません。


とりあえず、
おばあさんを起こして、
二人羽織状態で、
私が調理して、
おばあさんは立ってるだけで、

カレー作りました。


アキノリ。
かーちゃんの味だ!と、
泣きながら食べました。


つがう!ほいづはおらの味だ。バーモントまんまの味だ。


おばあさんは、

アキノリは子供だから、
やさすぐすてけろ。

と、言いました。

そのアキノリの子供が、
私なんですよ。


我が家のカレーにまつわる話しはつきません。

しかし、
このアキノリの、
かーちゃんのカレー話は、
後世に伝えなければと思っております。

こんなマザコン・アキノリの嫁になった…ぴろこって…。

アキノリとぴろこの、
唯一の子供の私って…。