素麺は、
今や私の年間とおしての
常食ですが。
素麺ないと生きていけないけど。
その素麺を
お中元してくださる大家さんは、
神様お母様実家様なのですが。
ご幼少のころ。
うちは、
寝泊まりしてるだけでも、
13人。
昼間いる人数えきれず。
な、大家族でしたの。
そこで、
夏の素麺。
冷や麦だったかもしれないけど。
大嫌いでした。
おっきい鍋で、
ほれ!食え!と出てくんです。
たくさんの箸が突っ込まれます。
唯一子供の私の箸は、
遅れます。
あっという間になくなります。
さて、
私はいくら食べたかわからない。
それ以前に、
肺活量の少ない私は、
すすれない。
大鍋がなくなったら、
おばあさんは片付けますからね。
汁をすすりながら、
お腹すいてる気もするし、
満腹の気もするし、
でも食べた実感ないし。
私の分だけ、
こんだけ~と、
どんぶりで出してくれればいいのにと、
鍋を洗うおばあさんの後ろ姿を、
恨めしく見ていました。
みんなで、
素麺食べては、
ダメです。
素麺は、
ぼっちで食べる食品です。