クローバー くぅ生後143日目 クローバー


たまねぎは今日も だるだる星にいます叫び

くぅだるだるしております(・Θ・;)


みなんさんも 台風でお外に出れずに

だるだる星の住人になっていませんか?(;^_^A


1998年に作ったデジタル絵本です。

若かりしたまねぎの青さが出ている1作です(/ω\)

なんとなく懐かしい感じのするお話なので

だるだる星の住人と化している方、

だるだるのお供にいかがですか?ヾ(@^(∞)^@)ノ




走るくぅGIFアニline



表紙



あるところに 自分の命だけが一番大切なネコがいました。

ネコは 生まれた時からずっとひとりぼっちでした。

1


たくさんの辛い事や悲しい事がありました。
毎日生きていくのに必死でした。

2


そうした毎日を過ごすうちに
この世で命だけが一番大切だと思うようになったのです。


3


バシャ!バシャ!
「助けてぇ~」
仔ネコが 川で溺れています。
「けっ!落っこちたのか。バカだなぁ~命が一番大切だってのに」
ネコこは 助けようともせずにしらんぷりです。
バシャン!
誰かが 川に飛び込み 溺れている仔ネコを助けました。

4


その様子を見ていたネコは
「ふん!助けに行って自分の大切な命を なくしたらどうするんだい」
と そっぽを 向いていいました。
ネコは いつもこんな調子でした。

5


ある日 ネコは 今日の寝床を探していました。
「ん?ここは?」
なんだか懐かしい感じのする場所です。
そこは ネコが ひとりぼっちで捨てられていた場所でした。
草が覆い茂り ところどころには ゴミも捨ててありました。
ネコが捨てられていたダンボールの箱もボロボロになっていました。
ネコは なんだか 胸の奥がキュウ~ンとなりました。


ふっとみると そのボロボロの箱の脇のドロドロの汚いところに
綺麗な色をした小さな草が そっと 生えていました。
「こんなところに よく生えているな」
ネコは関心しました。
でも、すぐに、
「せっかく生えても こんなところだもの。
 すぐに 枯れてしまうにちがいない」
と、プイッと そっぽを向いて行ってしまいました。



そうして何日か過ぎた頃
ネコは 急にあの草がどうなったのか気になってきました。
「ふん!枯れたかどうかを確認するだけさ」
ネコはそういうと 草の生えている場所に向かって走りだしました。
「あっ!」
草は 枯れていませんでした。
それどころか つぼみを持っていたのです。
ネコは 少しドキドキしましたが、
「どうせ こんな汚くてお日さまも当たらない場所だもの。 
きっと汚い花を咲かせるのに違いない」
と また そっぽを向いていいました。



それからというもの ネコは あの草のことが
気になって気になって しょうがありませんでした。
フン!といいながらも 時々こっそり 草のようすを見にいきました。





そんなある日 草が花を咲かせていました。
それは とってもとっても 綺麗な花でした。
 「なんて綺麗な花なんだろう」
 「どうして こんなに汚くてお日さまも当たらないところで
こんなに綺麗な花を咲かせることができるんだろう?」
ネコは 胸がキュ~ンとなりました。




それからというもの ネコは毎日毎日 花を見に行きました。

花は そんなネコに いつも優しく微笑んでくれました。
その微笑みは ネコの心の奥深くの かたい かたい 真っ黒な石まで届きました。
そして 毎日その微笑をを見るたびに
真っ黒な石は 少しずつ小さくなり ついには 消えてしまいました。



花のまわりで ネコの笑い声が聞こえるようになった頃
ネコは  「命だけが一番大切さ」 と いわなくなりました。





いつものように 花のところへ行くと花びらが一枚落ちていました。


「枯れるの?死んじゃうの?」 ネコは心配でたまりません。
でも 花は 「大丈夫 死んだりしないわ」  と優しく微笑みました。




しかし 次の日も その次の日も 花びらは落ち続け
ついに最後の一枚になってしまいました。





ネコは 「やっぱり 死んでしまうんだね?」 といいました。
すると 花は 「いいえ 死んだりしないわ」 と 優しくほほえみました。





次の日 花のところへ行ってみると 花は枯れていました。
「うそつき!死しんじゃったじゃないか!」
ネコは 大声で泣きました。
なん日も なん日も 泣きました。



そして 涙も枯れた頃
「やっぱり 命だけが一番大事なのさ」
そういうと ネコは ふいっと そっぽを向いて遠くに行ってしまいました。
またネコの心の中に 黒い石が住みはじめました。



それから なん年か経ちました。


今日もネコが 寝ぐらを探して歩いています。
風が 何処からか いいにおいを運んできました。 
「ああ~ いいにおい」
なんともいえない 優しい においです。
ネコは いいにおいのする方へ歩きだしました。





ネコの心の奥底の黒い石が パーンと砕け散りました。
ネコの目から みるみる大粒の涙がこぼれ落ちました。

「花は 嘘つきじゃなかった。
ずーっと ずーっと ぼくの心の中で生きていたじゃないか」
「今 こうして ぼくの前に いるじゃないか」
ネコは 命のほかにも もっともっと大切なものがあることを知りました。
そして すごく温かな気持で いっぱいになりました。



どうでした?

それでは またあした♪

明日はくぅ登場できるかな??(^^;)


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わんわん