エアコンの冷媒と冷媒管のことを知って快適リフォーム | リフォームを成功させるポイント from杉並区

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西荻窪の池しんです

みなさんはエアコンの冷媒と冷媒管のことを殆どご存じないと思います。
今回はこの冷媒と冷媒管について書かせていただきます。

冷媒管の中に冷媒ガスが流れてます。
この冷媒ガスがオゾン層を破壊することで世界的に大問題になったことは、そう記憶に遠くないことです。

1950年代に室内機と室外機が一体となったウインド型エアコンが登場しましたが、高額だったためオフィスや店舗に使われるのが大半でした。
それから遅れること10年、1960年代に室内機と室外機がセパレートになったルームエアコンが登場し普及し始めました。

この当時から長年に渡って冷媒ガスには、塩素を多く含むフロンガスが使われて来ました。
この塩素を含んだ化合物がオゾン層を破壊しているということが1970年代に発覚し、フロンガスの生産規制が急速に進んだのです。

しかし、フロンガスが完全に販売禁止になるのは1995年のことです。
ただフロンガスと並行して、塩素の他に水素を含んでいるので、オゾン層の破壊の程度が少ない代替フロンも登場しており、1998年以前の商品には、この代替フロン、別名R-22が使用されてました。(2020年全廃予定)

そして1999年から、各エアコンメーカーにより新冷媒の製品が使われるようになり、現在流通しているものは、この新冷媒、別名R-410Aの製品が殆どです。

この新冷媒R-410Aは、水素分子の他に若干塩素イオンも含まれているため、オゾン層の破壊は20分の1に低下したものの、完全に食い止められたとはまだ言えない状態です。

リフォームをするにおいて、1998年以前のR22のエアコンを使用していて、新しく新冷媒のエアコンに交換する場合は、冷媒管が床下や壁に隠蔽されていても、必ず冷媒管も交換することを強くお奨めします。

古い冷媒管でも接続は可能ですが、R-410AはR-22より高い圧力で使用するため、古い冷媒管だと使用しているうちにガスが漏れる可能性が高いです。

このことはリフォーム業の旗を掲げている会社なら知っていて当然のことなので、冷媒管も交換するのは当たり前のことなのですが、たまに交換しないで古い冷媒管を再利用するリフォーム業者も見かけますので、みなさんが知識をつけて、「冷媒管も交換してください」と指摘してください。