ある日からだの使い方を
伝えている先生が、
からだ作りや内面の構築は
スピノザの真理なんだよねって
言ってたんですね。
なにスピノザの真理って？！って
思ったのですが、何故か妙に
スピノザの真理って言葉に惹かれて
聞き入ってしまいました。
聞きながら思ったのは、
これってアロマの世界にも
通じるものがあると感じたので
シェアしようと思います。
スピノザってエチカで有名な哲学者ですが、
スピノザの真理は、
個人個人が体得し、認識していくもの。
それに対し、
フランスの哲学者のデカルトは
証明ができて、皆で共有できるものが
真理である。というもの。
反論できないエビデンスがある。
科学や医学の基本的な考えで、
大切な概念ですよね。
でもデカルトの真理は誰もが
わかる証明と共有が必要なので、
捉えられる範囲が狭くなります。
その為誰かに教えてもらって
認識するにとどまってしまったそうです。
でもスピノザの真理は、
デカルトのように証明できる
ものだけでじゃないよねと。
スピノザの真理は
検証できないものでもあり、
経験によって獲得していくものとのこと。
例えば赤ちゃんって、
最初は生まれたばかりで
何もわからないから、
転んだら痛いよね、
火を触ったら熱いよね、
人に対してどれらけ力を入れて
引っ搔いたら痛いのか？
経験していくことでその認識を
獲得していきます。
それって自分を理解していく
ステップになるんですね。
経験し、変化していく
過程でそれらを理解し認識していく。
変化変容していくほど、
物事を理解する量や質も変化して、
理解が深まっていきます。
親から言われた言葉、
上司から受けた注意も、
あのときは反発してしまったけれど、
今ならわかるな〜っていうのもありません？
例えばアロマの話でいえば、
私が１０代の時に手に取り
ラベンダーを嗅いだ時の感覚よりも、
今ラベンダーを嗅いで受け取る感覚や
認識って変化しているんですよね。
それは自分がアロマを嗅いで、
勉強してみて獲得していったものです。
ひとつ具体的な例を挙げると・・・
ユーカリのレッスンを受講した日のこと。
ユーカリの香りと先生は言わず、
香りを嗅ぎながらイメージングしました。
（香りを感じながら自由に絵やメッセージを
かくというもの）
その後みんなで絵のシェアをしたんですね。
そしたら全員共通して、
真っ青な空を描いていたのでした。
みんなびっくり仰天笑！
凄い不思議～と思っていたら、
ユーカリの芳香成分は空気と触れ合うことで
青く澄んで見えると先生が教えてくれたんですね。
オーストラリアにあるブルーマウンテンズは
そのユーカリの芳香成分で青く見えることからそう名付けられたそうです。
だからユーカリのイメージングをすると
青空を描くパターンってあるんですよ～
なんて先生は言っていて、めちゃくちゃ
感動したのを覚えてます✨
でもこれって証明できないんですよね。
別にユーカリの精油は
青いわけでもなければ、
ユーカリを嗅いだからといって、
その日のようにいつも青い空を
描くとは限らない。
またその場にいなかった他の人も
全員青空を描くとは限らない。
それはあの日あのとき、
イメージングをしたことで
ユーカリの芳香成分を捉えた感覚であり、
認識だったんですね。
それはイメージングをしたことの
ない人にとって、
何アロマでイメージングって？
空想でしょ？
たまたま皆そういう気分だったんでしょ？
ちょっと頭大丈夫？
なんて思われることもあります苦笑。
でも、その気持ちもわかる。
だって私もアロマを学び始めた頃、
イメージングって空想なんじゃないか？
って思ったこともありましたので
しかしレッスンを通して何度も
イメージングをするようになると、
その場にいる人と同じような
絵を描くことが度々出てきたんですね。
これが真理かどうかは証明はできないし、
イメージングをしたことが
ある人にしかわからない世界でもある。
こういったことから、
集合的無意識はあるんだな～と
アロマの観点から感じました
ずっとやっていくことでしか
得られない真理ってあるなと、
スピノザの真理で改めて教わりました。
デカルトの真理も大事ですが、
アロマの世界はスピノザの真理に
近いものがあるから面白いんだな～
と思ったのでした♪
