涙の味がしょっぱいか甘いか | sorariri89のブログ

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「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」の
ヤフー「みんなの感想」から広がったブログです。書くことが好きで、日々の出来事から感じたことや自分のこと、ドラマのことやエッセイ、詩、時には小説、など綴っていきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

涙は血液の一種であり、血球がない分、ヘモグロビンが含まれないので、赤くなく透明とのこと。

血の涙を流す」「 血も涙もない」はあながちこじつけの比喩や対句とも言えないということになる。ついでにいうと汗もやはり血液の一種だとか。

 

そして涙が出てくる涙腺は三叉神経、交感神経、副交感神経の支配を受けていて、流れる涙の味が変わるとのこと。皆さん、ご存知でしたか?



嬉しい悲しい副交感神経が働く

   ↓

薄い水みたいな(甘い)涙



悔しい腹が立っている交感神経が働く

   ↓

塩辛くしょっぱい涙


 

涙にも味があるというのをこれまで意識したことなかったけど、そうか私は悔しかったのか、腹が立っていたのか、そういうことだったのか、とわかった。

 

 

 

 

眠るときには   まだ起きていた

目を覚ましたときには   もう起きていた

振り返ったときは   黙々と働いていた

 

叱りはしても  責めることはしなかった

私は ほったらかされて自分の世界を作っていけた

 

護られていたからできたんだと

気づくのに  ずいぶんと時間がかかった

 

ずしんとした温もりをおんぶして歩いた

いつかの星降る夜

替わるときがきたんだ

覚悟もないままふとそう思った

 

 

自ら痛みや苦しみの糸を吐き出し

どんどん透明のまゆにくるまれていく母

 

絶えず何かを探しまわり

同じ言葉をくりかえす私

 

見えないはずのものが見え 

今や時を自在につないでいる母


痛さや苦しさから解放されるのはいつ

 

もう十分苦労して

重荷をようやく下ろせて

やっとこれからと思ったとたん

無慈悲な終わりが始まった


あれほど拘っていたことがおろそかになり

できていたこともひとつずつできなくなり

頭も身体も悲鳴をあげて


これが辿り着いた終の姿だとしたら

報われなさすぎる

余りにも悔しくて、余りにもやりきれない


穏やかであらんことをただ願い

瞳の奥を覗き込む


おかあさん

あと何度私の名前を呼んでくれるのだろう


 

 

 

神経の発作と認知症のダブルに苦しめられて崩れそうになっている母の介護をしている。ここのところずっと口に入る涙がめちゃくちゃしょっぱくて、どっか悪いのかと思っていたら、私は腹を立てて涙を流しているから、悔しくて泣いているから、そうなんだ、と理由がわかった。


 

そう思うとまたしょっぱい涙が滲んでくる