こんにちは。
今回は、東高円寺にある女子美術大学付属中学校に
お邪魔してきました。
学校説明会は下記の流れ。
①学校長挨拶 小川 正明 校長先生
②平成25年度入試結果報告および学校概要
広報部主任 小島 礼備先生
③高校入試における実技試験について
美術科主任 遠山 香苗先生
説明会は講堂や体育館でなく、
広いエントランスホールにイスが並べられて行われました。
エントランスホールにはたくさんの作品が並んでいます。
素人目で見ても素晴らしい作品だと感じていましたが
後でお話を伺ったら、すべて校長先生の作品だったそうです。
美術館でガラス向こうにしか見られないような作品が
日々の学校生活の中で身近に感じられる
とても贅沢な空間ですね。
この学校の特色は、普通科にも関わらず、
中学生で週に4時間、高校は週7~10時間の
美術の時間が確保されていることでしょう。
通常、中学校の美術は週2時間程度と考えると
大きな特色ですね。
絵を描いたり、何かを創造することが好きなお嬢さんには
この上ない環境です。
ただあくまでも普通科なので、英語・数学・国語の主要教科についても
力を入れていて、毎朝小テストを実施し、
定着が思わしくない生徒さんには
補習体制も万全だそうです。
中学生は義務教育ですし、高校生も普通科ですから
美術も、勉強もと
なかなかハードな学校生活のようです。
□平成25年度入試結果
第1回 2/1
【定員110名】 受験者220名 合格者 117名 実質倍率 1.9倍
第2回 2/3
【定員 25名】 受験者94名 合格者 27名 実質倍率 3.5倍
繰り上げ合格が第1回は5名、第2回は4名で、
第1回入試からの入学者が合格者数と同じ117名ですので、
非常に高い第一志望率と言えるでしょう。
ある意味特殊な学校なので、併願校数も以前に比べ
少なくなり堅実な受験パターンの方が増えているそうです。
□平成24年度進路について
女子美術大学 160名(推薦) 3名(一般)
女子美術短大 1名(推薦)
他の美大 23名
慶応・上智・立教・東京女子大・成蹊などにも1名ずつ進学
美術系以外の学科を志望する生徒には、
10単位ある美術に時間ではなく
試験に必要な学科の授業を選択できる。
それにより、英語は週12時間も確保できるようになる。
□平成26年度入試について
昨年と大きな変更はありません。
第1回 2/1 【定員110名】 2科、4科選択
国・算 各100点 各50分 理・社 各50点 各30分
面接 3分
第2回 2/3 【定員25名】 2科
国・算 各100点 各50分
面接 3分
2科・4科の選抜方法はあまり他に類を見ないかもしれません。
仮に4科受験生 50名・2科受験生 170名で計220名が受験したとします。
そうすると4科受験生の半分の上位25名をまず合格とします。
その上で、残った25名と2科受験生170名から残りの
110-25=85名を選抜するのです。
2科に絞り込んで勉強してくる受験生が他に比べると
多い気がしますが、受験校選択の幅を考えると
4科の可能性はできるだけ残しておきたいですね。
もちろん中学に入ってからも大きく役立ちますよ
(ちょっと渋めの大学校舎)
最後におしゃっていたのは、
「のんびりした雰囲気はある学校です。」
「ただ作品が評価され、展示される生徒とそうでない生徒がいる。
という点においてはかなりシビアな学校です」
ということでした。校内を見学させていただくと
至る所に生徒の作品が並びます。
小さな美術館と言ってもいいかもしれません。
でもそこには「好き」なだけでは片づけられないこともあるのかもしれません。
人の評価は様々かもしれませんが
「心をこめてものを観る」
「絵を描くことは自分と向き合うこと。
絵とともに成長する」
そんな教育が根付いていたように思います。
絵が大好きな女の子たちの笑顔でいっぱいの素敵な学校でした。
【参考】2013年度入試 結果偏差値(四谷大塚80%)
※四谷大塚非エントリー
首都圏模試偏差値を【 】にて表記
・2/1 41【46】
・2/3 41【52】
四谷では1回目と2回目の入試レベルに変化が少ないのに首都圏模試がアップするのは、
首都圏模試を主流に受験をしている生徒が
多いからでしょうか。
お読みいいただき、ありがとうございます。
よろしければ、クリックお願いします。

にほんブログ村