清水 小北條さんの急須展 
「OPEN FEELING」
 9月13日まで 12時~18時(最終日17時まで) 
kobiki gallery+crafts shop

 昨年、名古屋三越でお世話になった清水小北條さんの個展を鑑賞。 
kobiki galleryさんは東銀座の歌舞伎座のほぼ真裏にあるのだが、その姿に度肝を抜かれた。
背の高い巨大マンションに挟まれる格好で佇む小さな和風建物だが、その威風堂々としたたたずまいが四方を圧倒していた。
 明治か大正の建築かと思ったが、意外と新しく昭和4年だそうだ。それでも戦災を生き延びて来て、まだまだ現役感たっぷり、街の顔役として放っている風格はハンパない。最初の家業は氷と炭の商いだったらしい。 
昔は銀座でも古い商家がたくさん残っていたというが、地上げ屋のせいで多くが姿を消した。
この歴史的建造物は二度と再現出来ない貴重なものだ。こんな貴重な空間で作品を鑑賞出来ることに興奮した。 
小北條さんの作品は急須が中心である。
小さい急須に微細な紋様が、色の異なった粘土を埋めて描かれている。どこまでも手仕事にこだわった仕事振りと磨かれた感性に、伝統と新しきものがいきづいている。 
小北條さんはまだ若い。その若さとギャラリーの歴史的重厚さが面白い対比をなして、在廊の時間をつい忘れて魅入ってしまった。
時代の荒波に流されることなく、自分の道をしっかり見詰め、未来を切り開いている真摯な姿を応援している人は多い。
kobiki gallery の人生の大先輩のような存在感も、この若い陶芸家を温かく見守っている気がした。