天国に持って行けるもの… | 空の宇珠 海の渦 

空の宇珠 海の渦 

-そらのうず うみのうず-
空海の小説と宇宙のお話

 

 

 

 

 

「天国に持って行けるものは何だろう?」




こう考えたことはないだろうか?





私は、時々考える。





勿論、物質は全てダメ。




自分が創造したものもダメ。




では、何だったら持って行けるのか?




この世でした経験…




その記憶…




これはどうだろう?





経験時に生まれる、感情のエネルギー。




これらは…




自らの器に広がると同時に、宇宙に転送される。




そんな感じがする。





人は今この瞬間を生きる。





結局のところ…




瞬時に、全てが転送されている。





天国に持って行けるものは何もない。





今のところ…私はそう考えている。

 



聞くところによると…




人は前世の記憶を持っていると言う。




それが事実であるなら…




記憶の仕組みそのものを、示していることになる。




化学的に見れば、人が死ねばその記憶は消える。




しかし、過去の記憶が存在するならば、




その化学的な考えは、間違っている事になる。





記憶は脳にあるのではない。





量子的な宇宙を考える時、全ては繋がっている。




私達は何処かにクラウドシステムを持っている。




出来事を経験し、感情のエネルギーを生む。




それが瞬時にクラウドシステムに伝わる。





別の言い方をすれば…




脳はただの情報処理機。




計算機かパソコンの様なものである。




その記憶領域…




ハードディスクやSDカードは宇宙の何処かに存在する。




それが、魂である可能性も否定できない。





しかし、私的には…




魂はエネルギーを生み出すための器。




今はそう考えている。





この宇宙の何処かに記憶領域(クラウド)が存在する。




そう考えれば、全てのつじつまが合ってくる。





もともと善である私達が持つ




器の中の二極。




私達が経験するすべての事…




身体を失っても残る記憶…





私達がエネルギーを生み出すのには訳がある。





そう言う事になるのだ。





そして…




天国に何も持って行けない事実は…




この世は幻想である。




その形を確かなものとして、浮き彫りにする。





私達がこの世に来た意味。





二極のコントラストを楽しみ、




全てを昇華させ、新たな宇宙を創造する。





天国に持って行けるものは何もない。




しかし…




無駄な事も何もない。




私達は、大いなるプランを実行しているのである。