パナマ文書に見る偽善と欲望 | 空の宇珠 海の渦 

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-そらのうず うみのうず-
空海の小説と宇宙のお話






パナマ文書という恐ろしい文書が世に出回った。


簡単に言えば税金逃れの名簿なのだが、


問題はこの中に各国の権力者が入っていることだ。



特に問題なのは政治家だろう。



「税金を払うのは国民の義務だ!」という人が、


税金逃れをしている。


これでは、示しがつくはずも無い。


それどころか…その者の品格を下げている。


しかし、法律的には合法で、犯罪とは言えないらしい。




持たざる者が税金を納めないのは、無いからだ。



持たざる者からむしり取り…



持つべき者は拒み、逃れる…




だが、問題はそこでは無い。



その行動の裏に、悪意が存在する事だ。


前にも言ったが、善悪は立ち位置で変わる。



自らが育った国、生きている国…


その国に税金を納めることは、自らの行動の肯定では無いのか?



今回の件については…


その行動の中に悪意があり、偽善が生まれている。


そして、感謝を忘れた者の姿を同時に見る。




合法だから何をやってもいいわけではない。


このことを理解出来ないものに、国を治める資格は無いのだ。



法律と言うのは人が勝手に決めたものだ。


全てが正しい筈が無いのだ。




この悪意に満ちたシステムに荷担しているのは、持つべき者達だ。


その者に寄生するようにして生まれたシステムだ。


それを取り締まれないのは、自らが荷担しているからであろう。




悪意に満ちた行動は、世界を悪い方向に導く。


国を動かすことのできる政治家が、そのような行動を取るべきでは無い。


それは、子供の方が良く知っている。



ある者は数兆円、ある者は数百億円。


会社の資産ならまだしも、個人の資産とすれば、多すぎる。


全世界に知れ渡ったのだ。


今からでも遅くは無い。


その半分でも、世界のために使って見たらどうだろう。



行動は、未来を変える。



その行動は自らの品位を上げるだろう。




どうやら、この宇宙の終焉は一つになることらしい。


それがこの世の理であるならば、人もそうするべきだ。


皆が一つになれるように、共に生きるべきではないだろうか?



悪意の在るところに光は生まれない。



皆が、耀くためには、安心して生きて行けるシステムが必要である。


そのために武器は必要ではないし、悪意のある政治家はもっと必要ない。



考えて見て欲しい…


朝食のバイキング料理。


その品の全てに悪意があるなんて…考えたくも無い。



少なくとも悪意の無い者に国を治めてもらいたい。



今回の件は…



「悪意のある政治家は、今すぐ身を引くべきだ!」



と言っているような気がする。