Wikipediaにも載ってはいますが、アダルトチルドレンとインナーチャイルドについてちょっとお話します。
まず、アダルトチルドレンは親による虐待や家族の不仲、感情抑圧などの見られる機能不全家族(対立や不法行為、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクト等が恒常的に存在する家庭)で育ち、生き辛さ(心配、不安、怖さ、寂しさ)を抱えた人を指します。
或るいは、「機能不全家庭で育ったことにより、成人してもなおトラウマ(心的外傷体験)を持つ」という考え方や現象を指すそうです。
そして、そこに関わりがあるのがインナーチャイルド(内なる子供)です。
インナーチャイルドは、ネガティブな感情を抱えている部分とポジティブな感情を抱いている部分があります。
その、ネガティブな感情を抱えているインナーチャイルドが、アダルトチルドレンの生き辛さを感じる原因になっていたりします。
また、そのトラウマ的な体験が強すぎた場合、自分の心から乖離する場合もあり、その頃の記憶とともに潜在意識に沈んで行ってしまうこともあるようです。
そうなった場合、トラウマの経験も記憶から隔離され認識出来なくなっている事もしばしばあるようです。
例えば、小学低学年以前の記憶がほとんど無いとか・・・
そういった場合は、自分で辛い経験を感じなくするために「忘れる」という手段で隔離し、本能的に心理的負担を軽くしているようです。
また、反対にポジティブな感情を抱いているインナーチャイルドはワンダーチャイルドともいわれたりします。
嬉しいときは嬉しい・好きなものは好きだと表現したり、悲しいときは悲しい・寂しいときは寂しいと表現できる・・・
そんな、自分の感情を抑圧されずに子どもらしい姿で、自由な感情表現ができている経験がワンダーチャイルドを育てる事に繋がります。
この、傷ついたインナーチャイルドが癒やされたり、ワンダーチャイルドを育てたりしていくことで、自己受容や自己肯定感が高まり、生きることが楽になっていきます。
そうなれば、アダルトチルドレンの症状も緩和され生きやすくなるわけです。
ただ、インナーチャイルドの癒しは、慎重に且つ丁寧に行うことも大切なので、心理的な知識を持っている方に確認しながら行う必要はあると思います。
稀に・・・パンドラの箱の様な忘れられたインナーチャイルドが居たりして、一度開けるととても制御するのが困難な場合もあるからです。