ピピ緩和ケア日記〜確定診断まで〜 | 空の木ブログ

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さて。


お口のできものを発見して…まあこの時点で(ああ、あれだな)とは思ったのですが、今後の治療方針にも関係しますので、我が家のピピもみなさまのニャンコと同じで、診断をつけるべく職場へ連れて行きました医者





「がん」かも?と思ったら、まずは診断をつけるところから始めます。




補助診断として顎のレントゲンを撮ったりもしますが、確定診断をつけるには直接患部から「細胞」を採る必要があります注射




具体的には、できものにワクチンを打つ時と同じ細い針を刺して、中の細胞を1滴採る「針吸引生検(FNAや細胞診とも言う)検査をします。

ピピの場合、この膨らんでいる下あごを外側から刺しました。





性格にもよりますが外からさす場合、こんな風に猫袋に入れて押さえつけることなく無鎮静でできます。

細胞が採れるまで何回か刺しますよshokopon




この方法で診断に必要な細胞がとれない場合には、鎮静や麻酔をかけて口の中から針を刺したり、病理組織検査を行うための切除生検(できものの一部を切り取る)をして診断をつけます。





こうして採った細胞でスライドを作り、検査センターに送付して確定診断をつける、というのが主な流れです虫眼鏡





診断がついたら、次は「進行度や転移の確認と持病のチェック」を行います。




具体的には、血液検査やレントゲン検査(お腹の中や肺)、おなかの超音波検査、尿検査…といった検査をすることで、どのよう治療ができるのか?という、治療の選択肢が生まれます血液





ここまでが、ちょっとがんばりどころ!!





ごほうびに、美味しいものをあげましたよぺこり






さて、次はいよいよ治療編です。
ピピは緩和ケアを選択しています。
それまでの過ごし方も参考になさってください四つ葉