こんばんは
近くの神社の境内に茅の輪が用意されていました。
今年に入って半年が経ち、神社では夏越の大祓いが行われますね。
『半夏生』という言葉をご存じですか?
はんなつしょう?
はんなつなま?
はじめこの言葉の読み方がわからなくて、事典で調べた記憶があります。
ネット検索とかのない時代です
(^^ゞ
半夏生
はんげしょう
日本の季節の変わりめの目安となる雑節では夏至から11日目を半夏生(ハンゲショウ)と呼び、唯一 七十二候からとられた名前です。
梅雨の終わり頃にあたる「半夏生」は、今のような機械化のなかった昔の農家にとっては大事な節目の日で、この日までに「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」目安になっていたようです。
現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっていて、今年は7月2日なのだそうです。
『半夏生』という名前の花
よく散歩する須磨離宮公園ではすでに咲いています。
半夏生は、ドクダミ科・ハンゲショウ属に分類される多年草です。
花はドクダミに似た独特の香りを放ちます
確かにドクダミの仲間です。。。。
名前の由来は、夏至の後の半夏生の頃に花を付けることから名付けられたそうです。
また、花の咲く頃に葉の一部が白く色付いて、半分だけ化粧をしたように見えることから「半化粧」とも呼ばれます。
古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれていたそうです。
ちなみに、漢方薬の生薬『半夏』は『烏柄勺」(からすびしゃく)』というサトイモ科の薬草です。
地下にある球茎の皮を取って乾燥したものが漢方薬の生薬『半夏』なのだそうです。
(カラスビシャクの画像はお借りしました)
『半夏生』と『半夏』は名前は似ていますが、姿形は似ていませんね。
半夏生は草丈は50cm~1mほどに生長し、長さ5~15cmほどの長い卵形をした葉が互い違いに生えます。
夏になり開花期を迎えると、上の葉の脇から長さ10~15㎝ほどある穂状の花を咲かせます。
1つ1つの花は白く小さく、花びらはありません。
何故、花が咲く頃に葉が白くなるのかといえば。。。。
授粉をしてくれる虫たちの気をひくためだとか。
花弁がなくて目立たない小花を、遠くからでも目立つように葉を白く変化させます。
そして、
開花が過ぎた夏の終わり頃には白い葉は緑色の葉にもどります。
ドクダミの花の白い部分(実は花弁状の苞)と同じように、花が咲くころだけに白い葉を出し、昆虫たちにサインを送っているのですね。
植物の不思議というか、繁殖の知恵を感じます( ̄ー☆
蒸し暑い梅雨の時に咲き始める涼やかな半夏生ですが、花言葉は「内に秘めた情熱」「内気」
花弁がなくて目立たない小花を遠くからでも目立つように葉を白く変化させることからつけられたといわれています。
『内気』はさておき (^^ゞ
『内に秘めた情熱』ってなんだろう。。。。
半夏生の花を眺めながら想いをめぐらせましたヾ( ´ー`)
毎年、神戸市北区の「しあわせの村」でも半夏生が咲いています。
しあわせの村には1300株が栽培されているそうです。
今年も、今、開花中のようですよ。
昼過ぎから雷を伴った雨が降っている神戸です。
お出かけ中の方々は足元にお気をつけて。。。
最後までお読みいただきありがとうございました
素敵な週末でありますように