ゲンシンゲンブレース(装具)をお願いすることになって、
大変驚いたのは、その型取りの仕方でした。
（３９°に動揺していたので細かい部分の映像が思い出せないのですが）
娘さんは、
上は、着て行ったシャツを着た状態で
下は、運動療法を学ぶため持参のジャージだったかスパッツでした。
院長先生が、細くて長いY字型の機材（３Dスキャナー）を、
娘さんに当て、かざしながら、
上から下へゆっくり動かし…
娘さんのどこにも接触することなく、
データを取っていきました。
端で見ていて、
こんなんで、いいんだ…
ぼんやり思ったのを覚えています。
夜間装具の時は、
初めての時は、伸縮のあるガーゼのような丸い筒状の布を頭からかぶり、脇の下から腿のあたりまでスッポリピッタリと覆われ、その上から、石膏に浸した布のようなものを巻き付けるような…貼り付けるようにして型取り、しばらく待って、固まったらカットしてカポッと外して…娘さんの抜け殻(型)ができました。
当時は、小学３年生だったのですが、治療のためとはいえ、
これは大きくなったらあまり思い出したくない体験になってゆくだろうな…という印象でした。
（※個人の感想です）
３個目の夜間装具の時は（４年前になるでしょうか）改良されていて、筒状の布を頭からかぶって…は一緒ですが、その上に幅のある特殊な長～い包帯のようなものをグルグルと巻き付けていくだけでよいので随分負担軽くなったな…有り難いなと、身体的な接触もほぼ無く、こういう部分での気遣いや配慮に、とても嬉しく思いました。
治療での必要なこととはいえ、
思春期の子ども、
思春期の子を持つ親心。
ヘンに思う方がおかしい？という意見もあるかとは思いますが、
ちょっとした配慮をしていただけるだけで、
気遣っていただけている…と、とても安心できたりします。
受け入れられたりできます。
特に初診でいきなりコルセットの流れになったり、
定期検診でも急速悪化でコルセットになると、
子どもは年齢によると思いますが、
親の動揺は著しく、思考停止に…
選択肢なく(よくわかってなく)言われるまま装具作りへ…
夜間装具の前の、初めての個人病院での体験がそうでした。
まだほぼ知識の無い状態で、我が子が石膏固めに…。
ですが、ここ数年で、
装具、コルセット作りの環境も変化しつつあるように感じています
日本義肢装具協会、東日本支部セミナー、
2022年2月開催、
「定型化する側弯症装具」と題し、
装具の型を超えての学び、という主旨の講座が開かれ
定員60名のところ”満員御礼”となっていた！
患者目線の環境もさらに整ってゆき、
よりいっそう装具やコルセットも快適でより良いものになってゆきますように…
何度も何度も繰り返してしまうのですが…
装具、コルセットの製作って
本当にとても難しいことなのだと思えます。
高い技術と熟練の技！
そう、匠の世界だと
夜間装具の先生もそうでしたが、
しっかりチェックしてくださり、
装具士さんに指示を出したり。
白石接骨院の先生方も
当初は特に何度も着けて外して、
不具合(痛みなど)がないか確認し、
微調整してくださいました。
張っているところがあるから、だったら押して！
ってものではない。
何にもわかってない無知な母は、
痛いのにコルセットを締めていて、
娘さんにコブを作ってしまったことも
コルセットは圧すると身体を逃がす空間がある。
いつまでも痛いコルセットはダメダメコルセット
そんなこともわかってませんでした。
コルセットは本当に大事だと思います。
最初の頃は遠慮してしまうこともあろうかと思いますが、
また、最初の頃は着けたコルセットが良いも悪いも本人にもわからないとは思いますが、少なくとも痛いコルセットはダメなコルセットです。どこかが痛いとかどこかかこすれるとかあたって気になるとか…
コルセット歴の長い娘さんです。
本人に合っているコルセットは
暑い日以外は（快適って言っていいのかな？）
快適です。
何よりの一番は安心感があるようです。
娘さんは夜のみになりましたが、
在宅中は基本着けています。
この夏休みの在宅時は昼間も。
この夏、帰省で2泊したとき、
車中放置は暑いので、コルセット溶けるよ～
(実際はそんなことないと思います
)
っと母が言って、
持って行かなかったら、
丸三日ゲンシンゲンしないことは
初めてだと不安になり、
身体の感覚もいつもとちょっと違ったのかな？
ぶーたれてました。
もともとは大学生になってもコルセットしていた方が良いって言われていた娘さんです。
負担でないならゆっくりゆっくり…
あれ？全然大丈夫だったんだって、ことになって…
いつの間にかゲンシンゲン卒業できてたんだねって日がくれば…
と願っています。
