サルムは刺すような明るい日差しの元、物々しい雰囲気に包まれた訓練場の一部始終を眺めていた
粗い男の声。その男に向かって突きつけられた槍。兵達が囲っていた群れの中で何が起こったというのだろう
しばらくして、その中から二人の男がそこからこちらにやってくるのが分かった。残りの部隊も隊列を組み直し始めた。どうやら通常の鍛練の流れに戻っていくようだ
その中でサルムは群がりのあった場所に一人の男が地に伸びているのを見つけた。その男の周りに数名が付き添っている