みんなじゃないよ | 人それぞれ音楽もそれぞれ

人それぞれ音楽もそれぞれ

音楽についてや、自身の障害について書きます

以前からこのブログ内で、ライブハウスに行く事をおすすめと言うか、宣伝させてもらってますが、それは殆ど健常者に向けての発信です。


何故かと言うと、ライブハウスってどんな所か知ってますか?


先ずはアコースティックライブは椅子があるかも知れませんが、殆どのバンドライブは椅子がないので最低2時間(ワンマンライブやお昼のライブとか)最長9時間(昼からのフェスとか)立ってなければなりません。


とにかく爆音が流れてます。


フラッシュみたいな照明があります。


ステージの上からスモーク(照明を綺麗に見せる煙)が出ます。


人混みは覚悟しないと行けないし、通勤ラッシュと余り変わらなくて、狭い中に沢山の人が押し込まれてる感じです。


お酒を飲む人が多いです。


トイレは常に並んでます。


暗い中でライブはやります。


ですから……


足腰が丈夫であり、多少人にぶつかられた位で怒ったりイライラしないで、人混み慣れをしてて大丈夫で、聴覚過敏が無く、光過敏症が無く、視覚過敏が無く、てんかん発作が無く、目眩や立ちくらみが起こることが無く、多少の空気の薄さで過呼吸が起こることなく、喘息が無く、アルコール中毒じゃなくて、トイレが近くない、閉所恐怖症、暗所恐怖症が無く、チックの症状がほとんど無く、車椅子で寝たきりの重度身体障害者じゃ無く、在宅酸素療法をして無く、時間に余裕が有る人にしか勧めてません。


他にもあると思いますが今の所思い当たるとすればそんな所かと思います。


私の肌感と言うか自分の体験談からすると、私は元々人混みはダメだし、聴覚過敏だし、腰痛持ちで、足も扁平足だから長時間立ってるのは良くないし、閉所恐怖症、暗所恐怖症だし、トイレは近いし、元々体力が無いし、アルコールは肝臓が生まれつき弱いし(毎日お酒は飲みませんが缶ビール3本毎日飲んでる人の肝臓と同じ数値です)、疲れやすいし、人が嫌いなので、なるべくなら本当は行きたくないと思われる場所なのです。


でも、10年は通ってました。


何故か分かりますか?


年間70日位行ってた時もありました。


私は、色んな事を健常者と共にやり健常者の友達や知り合いが増えて、健常者と遜色ない生活が送りたかったからです。


障害があるから、制限がかかって行けないって、本当は行きたいんだから、我慢しちゃったら損かなって思ったんです。


別に無理してまで行く場所じゃないと思います。


ただ、無理しなくても行ける場所にしたかったんです。


全ては、音楽が好きだからです。


努力で何とか出来ないこともありました。


そういう時は機転を利かす事が大事って事も学びました。


人混みがダメって事と聴覚過敏で疲れてしまい、閉所恐怖症や暗所恐怖症が耐えられず、立ってられない時は、ライブハウスのフロアから出て、飲食スペースの椅子になるべく座ろうとか、トイレは行きたい時に行くのではなく行ける時に行こうと思ったり、ライブハウスのスタッフと程よく親しくなれば、症状の酷い時に、SOSが出せて少しは何かと融通が利くかと思ったり、自分1人では何ともならなくてもどうにかしようと努めました。


フロアでも長時間は立てないので、上手(かみて)の壁にもたれてライブは見てます。


人に対して(演者さんにもライブハウスのスタッフさんにもお客さんにも)ある程度知った顔が居れば、私が体調不良で倒れたとしても見つけて助けてくれるであろうと思い、人が嫌いな私でも生きてく術の為に、沢山の知り合いを作りました。


何かあったら助けてあげたいと思って貰えるように。


なので、私の行きつけのライブハウスでは、本当はお水をバーカウンターで貰う時は、300円必要なのですが、私は何時お薬を飲んでも平気な様に、バーカウンターのマスターと知り合いになり融通を利かせてくれて、「お薬飲みたいからお水下さい」って言えば、ジュースのカップ1杯はくれます。


飲み物持ち込み禁止の場所なので、水自分で持っていけないんですよ。


睡眠障害があるので、アコースティックのライブは椅子に座ると寝てしまう事が多いのですが、立ってれば大丈夫という事がわかったので、アコースティックライブの演者さん何人かには、立ち見したい事を伝えてあるので、座らなくてもOKにしてもらってます。


コロナ禍前に知り合ったお客さん仲間から、私が聴覚過敏があるくせに、上手の壁に居るので一番スピーカー前なので、しんどくて辛い思いをしてるので、少しだけその事を話したら、音楽イベントへ行く人たちの為の耳栓をわざわざ私の為にくれました。


疲れた時、しんどい時、体調があまり良くない時、最悪な時を想定して、そうなった時自分はどうすれば居られるかを考えて、助けてもらえる人を作ることから始めました。


最終的に、お腹減ったら安価で美味しいものが出てくるようになりました(マスターが安価で食べられるものを皆に作ってくれます)。


ですから、ライブハウスへ行けない人は配信を買って、PCやタブレットやネットが繋がっているTVやスマホで、見て下さい。


無理に皆に行ってってのは私はしんどい思いをさせるのでは無いかと、私の妹が双極性障害と発達障害があり、行きたいけど行けないという事で、なんだか考えました。


それぞれの楽しみ方があって私は良いと思います。


ライブハウスは日本には沢山あります。


家から遠くて行けない人が居るかも知れないし、病気や障害や家庭の事情で(子育てとか)家から出られない人も居るかもしれないし、何時でもアーカイブで見られる、配信を買うのも悪くないと思います。