どうもみなさんこんにちは。

 

そらみつです。

 

前回、岐阜県博物館の標本作成グループでの活動で、交通事故死したタヌキの毛皮の皮むきを行ったところをご紹介しました。

 

本日は、その一過程をご紹介します。

 

ちなみに、交通事故死した野生動物は自治体によって回収されたり、自然史博物館などに持ち込まれて、スタッフの手により標本となったりします。

 

概ね自然の標本を収集・保管・展示・研究する博物館などの施設には、こういった動物の死体を標本にするスタッフがおりまして、学芸員だけでは手に負えないので有志のボランティアスタッフなどが従事している施設が多いようです。岐阜県博物館でもそれらの作業に従事する有志の方を「サポーター」と呼んでおります。自分もそのサポーターの一人であります。

 

主に、ほ乳類・鳥類・爬虫類・両性類・魚類・昆虫類などの標本を作製しております。

 

全国各地の博物館でもそういった活動団体は、いろいろな呼称で呼ばれており、当館でははじめて作成した標本がダチョウであったことから「ダチョウ組」と呼ばれております。サポーター活動としては一番古い団体で、サポーター活動発足当時から残っている組織のようで老舗的な組織です。

 

こちらは、収蔵品として岐阜県博物館に展示されているタヌキの毛皮です。

 

 

 

剝皮する中で困難な工程が、四肢の指先の皮むきです。

 

指の周りの毛皮をきれいに剥いでいくのは、なかなかの技術と修練が求められます。

 

こんな感じです。

これは、前回の活動でわたくしがおこなった左後肢です。

 

 

 

内側

 

はじめて毛皮の皮むきにチャレンジする人は、やはりここでつまづきます。

 

少し前に、初めて参加した方はこうなってしまいました。

概ね肉をとったあと、ミョウバンの液に浸して乾燥されたものです。

 

 

わたくしのと比較してみます。

左が初めての方の苦労して剝皮したもの

右が私が一週間くらいまえに剥いだものです。

 

 

 

 

 

課題点としては、指の上下がうまく離れていないことと、指先先端の肉がまだ多く残っているままなめしてしまったことでしょうか。

基本的に爪は本体の方に残して毛皮には残さず行います。

 

 

とくにはじめての方の方は、まだまだ毛皮の内側に多くの肉が残っており、

 

茶色に残っているいる部分が、取り残されたお肉です。

 

このままにしておくと、えぐいほど、カツオブシムシが集まり、食べていき、毛皮がボロボロになってしまいます。あと、お肉なので、異臭もします。

 

カツオブシムシ、ゴキブリなどは、標本を食べてしまう天敵であります。

 

初めての方だと、指先の部分は結構時間がかかるところで、片手だけでも1時間くらいかかる場合もあります。タヌキ1頭剥ぐのに、1日がかりの場合もあるようです。

 

 

当然、標本である前に、もとは、動物の死体であることから、中途半端なままにしておきません。敬意と尊厳をもち、初めての方の作品も、わたしが最後にきちんと整えて成果品として博物館に納めます。

どうもみなさんこんにちは。

 

そらみつです。

 

さて、今月は、岐阜県関市を中心に活動するNPO法人さんの淡水系の二枚貝類調査の活動でした。

 

 

自分も所属しているので、ベテランのメンバーさんにまじって関市内の用水路、河川等で貝類の収集を行いました。

 

通年で調査しており、経年変化を観察している調査です。

 

調査は2日行われますが、本日は1日目です。天気にもめぐまれ、調査日和といえます。

 

1日かけて関市の主な調査地をまわりました。

 

 

過去の調査では、イシガイ、オバエボシガイ、カタハガイ、トンガリササノハガイ、マツカサガイ、ヌマガイが確認されていますが、今回はどうでしょうか。

 

タイワンシジミやカワニナが多く確認されますが、

ふるいを使用して泥などをとりのぞくと、いろいろと確認されます。

 

 

調査中

 

二枚貝だけあつめて集計をします。

 

 

左から、カタハガイ、中はマツカサガイ、右がトンガリササノハガイです。

 

 

 

ヌマガイもみつかりました。(一番大きいの)

 

 

上の左はマツカサガイ、右はカタハガイ

下のイシガイです。

 

自分は未熟者なので、イシガイ、ヌマガイ、カタハガイ、オバエボシガイの区別が全然つきません。ここが見分けるところといわれたら、まあそうなのかな、という感触です。

 

ベテランさんは、ほいほい仕訳していきます。

 

 

一部の調査域では河川改修等で水路の水がとまり干上がってしまっているところ、水路の環境が悪化してその場所では絶滅してしまったところなどもありました。

 

回収した貝は、採集後記録を行い、各採集場所に戻していきました。

 

記録を持ち帰って、調査地別で回収個数の集計を行います。

 

メンバーさんはみなさん生きものが好きな方ばかりですので、いきいきと調査されていましたが、さすがに1日中関市内の水路を移動したり調査したりしたので、へとへとです。

 

自分もへとへとですが、水路や河に入って生きものを探すことが大好きなので、とても充実した日を過ごしました。

 

本日はこれまで。

 

 

どうもみなさんこんにちは。

 

そらみつです。

 

本日はけんぱく(岐阜県博物館)の脊椎標本作成グループ(通称ダチョウ組。注:ダチョウ倶楽部ではないよ。)の活動日でした。

 

当グループは、博物館サポーター(ボランティアスタッフ)数名で構成されており、交通事故死してしまった野生動物(主に脊椎動物)の解体、剝皮などを行い、それらから毛皮標本、剥製、骨格標本などをつくります。

 

月2回程度の活動を行っております。

 

自分の主担当は、交通事故死した動物の解体です。動物を解体し、毛皮、骨などにわけて、毛皮や体内で発見した寄生虫、消化器系の内臓の内容物を調査したりもしています。また、剝皮した毛皮をなめしたり、骨格標本にするために骨のクリーニングなども行います。鳥類の仮剥製の作成も行います。

 

本日は交通事故死してしまったタヌキの解体を行いました。

 

理想としては、毛皮を剥いで(剝皮)、毛皮の内側にある筋肉をそいで(除肉)、毛皮を洗浄して、毛皮のなめし液につけるまでの工程を1日から数日間の間で行ってしまいたいものです。

 

どうしても作業が途中になってしまって、解体中の個体を再冷凍して、また解凍してという過程を繰り返してしまうと、毛皮の傷みが進行してしまい、あまりよい標本にしあがりません。

 

本日は、とりあえず午前中の2時間で剝皮と大まかな除肉を行い、午後に毛皮の洗浄と脱脂、からの最後の除肉の仕上げ、そして、いっきになめし液までの漬け込みを行いました。

 

剝皮後の毛皮です。

 

 

ミョウバンと塩を使ってなめし液を作成します。

 

ミョウバンは結晶状になっている生ミョウバンの方が、なめし液を作りやすいです。

 

つけこみは1週間程度行います。

 

除肉が十分でないと、なめし液に漬け込み中に腐敗してしまったり、カビが発生してしまったりし、また漬け込んだあと乾燥させているときに、脂分が多くしみだして、べたべたになったり、いろいろと問題が発生します。作業の手間を省いてしまうと、いいものはつくれません。

 

自分としては、標本作成は、速さではなく、丁寧さが必要だと思います。

 

ちなみに、毛皮の剝皮は、慣れていないと1日かかってしまったりしますが、まあ、これはもうかれこれ10年以上行っておりますので、ここにはあまり時間はかかりません。

 

剝皮した動物の残った骨については、大きな骨折をしていなければ、骨格標本にできますので、骨の周りの肉を除いて、骨の中にある脂分などもぬいて、漂白を行います。

 

 

骨格標本は、ベテランのサポーターさんの方にお願いしております。

 

過去に自分がクリーニングした動物の骨を今組み立てていただいております。

 

 

今年は、もうすでに、タヌキ、イノシシ、キツネ、イタチなどの標本を作っていただいております。

 

ちなみに、完成品はこのようになります。

※現在博物館で展示しているタヌキの毛皮です。

 

 

 

 

 

どうもみなさん、こんにちは。

 

そらみつです。

 

本日はなにかしらの生物の食跡のお話です。

 

自分の職場の敷地内で鳥の羽根が散乱しておるのを発見しました。

 

羽根や腕、足などは残っているので、それらを調べところ、この残骸の正体はゴイサギの幼鳥のようであります。

 

 

 

 

 

おそらく、これはオオタカの仕業のようであります。(たぶん)

 

定期的にこのように鳥の羽根が散乱していることがあり、ハト、コサギ、ゴイサギなどの羽根や胴体などを今まで数回確認しており、なんだろうと思っておりました。

 

ゴイサギの残骸も過去、この周辺で回収しています。

 

そのうち、数回、オオタカが鳥をつかんで飛んでいる姿や、地面に降り立って鳥をついばんでいるところなどを見かけ、その跡を調べたら写真なような感じで羽根が散乱しておりましたので、おそらく、これらはオオタカの仕業なんだろうな、と思いました。

 

もちろん、今回のこれは実際にオオタカがついばんでいる姿を目撃したわけではありませんので、断言はできませんが、今までの状況からみて、そうではないのかな、と思っております。

 

オオタカは近年ほんとに都市部でも見かけるようになりました。都市部の一定の森林内でも営巣しているということを知人から聞きました。

 

今は、結構身近な鳥のような気がします。

 

本日はこれまで。

 

 

 

 

 

どうもみなさんこんばんは。


そらみつです。



本日は天気がいいので水槽掃除です。

ウナギとナマズの水槽を清掃。



ウナちゃん 

これは4年前くらいにお迎えしたウナギちゃんです。




こちらはもうどれくらいになるか覚えていませんが、少なからずウナちゃん以上には飼ってると思われる、ヒゲが二股に分かれているナマズちゃんです。




今は肉食系の魚類はこの2匹だけです。


一時期はもっと多くの魚を飼育していましたが、やはりライフスタイルが変わったりして一人で管理できる範囲も限られてきたので、お亡くなりになってももう追加では飼育しないようにしたり、野外で捕まえても写真だけとってリリースしたりして無理のない範囲で飼育しております。