「恋敵=その後+415」俺 | まもるの小説ブログ

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「恋敵」     (約5枚)
「恋敵=その前-」(35枚)
「恋敵=その中±」(1枚未満)
「恋敵=その後+」(1000枚)
※(四百字詰原稿用紙換算枚数)
著作権はまもるに帰属。

 夕陽がフロント硝子を照らしている。さっき家の廊下で見た白熱電球の光りとは、比べ物にならないほどの光りが照りつけている。真冬の夕陽なのに、これほどまでに強いのは、この冬、初めてのような気もした。
 広い道路を進むにつれて、アクセルペダルを踏み込む力も増している。追い越し車線で走り続けている。信号が黄色から赤に変わろうとしていたが、既に減速できない状況になっていたので、そのまま通過した。交差点の中央で信号を見た時は、既に赤に変わっていた。目の先には次の信号が待っている。
 街のイルミネーションも取り払われた大通り。両脇に植えられている枯れ木が、後ろ後ろへと流れていく。スピードが上がる。飛んできた小枝がフロント硝子に当たる。
 緩やかな坂を登っているような感覚が、次第に体に感じるようになる。アクセルペダルが重くなる。目の前の信号が黄色に変わる。ブレーキペダルに足を変える。

「恋敵=その後+415」―俺―