その14

その14

オペ当日

松子は　1番目

ですがその前に　センチネルリンパ節生検

のまたその前に………

朝6時までに

こちらを2本飲みます

ちなみに前日の夕食後から12時までに2本

脱水にならないような対策とのことです

当日の朝は6時以降は絶飲食です

8時には　センチネルリンパ節生検のために

RI室へ　(核医学検査室)

その前にはオペ着に着替えてます

朝イチのオペなので　センチネルリンパ節生検も

トップバッター

乳輪あたりに放射性同位元素を注射(5ml)

もちろん麻酔などないので　我慢

松子は両側乳癌なので　両側に注射です

ものの数分で終わり　

「先生　またオペ室でねぇ」なんて挨拶して

病室に戻りました

松子の母と姉には　ランチしてから来てくれと

言ってあるので　朝は1人で挑みました

朝一番だと　点滴はオペ室でやってくれるので

担当ナースと歩きながらオペ室へ

オペ室に入り　まずは本人確認など行います

麻酔科医

オペ室ナース2人

乳外科医　3人　(後ほど4人になります)

オペ室ナースの1人が　前日確認で来てくれた方で

「昨日はどーもー」なんて挨拶しました

確認してくれたナースは

「技師さんなんですよね。わかるとは思いますが…」

アレルギー　アルコール消毒　などないことを確認し

いざ　オペ台へ

病棟ナースに「また終わったらね」と挨拶して

別れました

オペ台には自分で乗ります

「オペ後のレントゲンは知ってるけど

オペ前ってこんな感じなんだ」といいながら

点滴をつなぎ　酸素マスクをつけ

麻酔科医から「だんだん眠くなるよ」と言われました

松子は両側なので　同時進行で左右オペです

乳外科医は4人でオペします

「ゆっくり酸素吸ってね」と言われそのまま記憶が

なくなり　気付いたときには

「松子さん　終わったよー」の麻酔科医の声

気分的には一瞬で終わった感じ

声もちゃんと出て

医療従事者魂なのか……「傷を見せてくれ」と頼み

鏡で見せてくれました

執刀医からは　　「センチネルが右は小さいけど

2個転移を認めました」　と言われました

「今何時？」「熱いから冷たいタオルを頭に」なんて

色々注文をつけました

今思うと　うるさい患者だよなぁ

ストレッチャーに移動し　その頃はちょっとウトウト

オペ室から病棟に戻るとき曲がり角があったりするので

「目はつぶっててね」と言われウトウトしながら帰室

部屋に戻り　ストレッチャーから自分のベッドへ

「今何時？」と質問し　11:45との返事

なんかあっという間だったなぁ

酸素マスクもつけてもらい

多分しばらく寝てました

１時過ぎなのかな　母と姉がきて

「戻ってきてる〜」といいながら部屋に入ってきました

松子は意識が起きて「11:45に帰ってきた」と告げました

松子はずっと寝たままです

起き上がることもできません

オペ後は1時間おきに病棟ナースが傷の具合のチェック

で頻繁に来ます

母と姉が来てすぐにチェックの時間だったので

「傷を見せてもらいな」といい2人で確認してました

松子は意識は所々ある感じ

自分で　早く離脱しないと　の強い思いで

ベットの頭の高さを少しずつ自分で上げていきました

酸素のマスクチューブが外れたのも自分でわかり

動かしづらい腕で　口元のマスクと繋げたり……

酸素代も支払うので　ちゃんと付けなきゃという

意識はありました　(←勿体ない精神)

ナースに「ちょっと水分摂ろうか」となり上半身

起こして　ちょっと飲んだら嘔吐

すぐに吐き気止めの点滴を繋げてくれました

その日　姉に系列のブレストクリニックを予約させて

検査に行ってもらうことになってたので

姉は途中でいなくなりました

そのあと松子は寝てました

姉が帰ってきたのがわかり

(スタバ買って来てたなぁ……)

コーヒーの匂いが　ちょっとその時は不快でした

オペ執刀医には　母と姉はお昼すぎに来るから

家族への説明は夕方がいいかもしれないけど

いなければ自分たけで構わない　と伝えてありました

その日の乳癌オペは3人いたので　全て終わってから

松子の部屋に来てくれて　母と姉がいるときに

説明をしてくれました

松子は意識はあります

「オペ室でも言ったことと同じだけど………

右のリンパ節に２個転移が認められました

病理結果が出てないけど　おそらく化学療法をやり

ます。閉経前なので……

ちゃんとした今後の計画は２週間後の診察で……」

と説明

母「遺伝かしらねぇ」と質問して

医師「リンパに関しては遺伝してると言えないけど…」

母は「15年も前だけど全摘してリンパ取って今も腕が

パンパンで……」

医師「昔はリンパ節転移があったら取ってたんだけど　

今は転移があっても　リンパを取る取らないのどっち

にしても生存率は変わらないから　取らないほうが

生活の質はいいので取ることは少なくなりました」

とちゃんと説明してて　母もちょっと安心してました

傷のチェックもして　出血もなく腫れもなく順調

とのことでした

そのときもまた嘔吐して　すぐに吐き気止めの点滴

医師が退散してから　姉の乳癌健診は異常なし

と言ってました

そこのブレストクリニックには　松子の職場のパート

さんの友達が働いていて　事前に姉が行くからと連絡

を入れてました

マンモを取る前？後？に「そういえば妹さん……」と

声をかけてくれたみたいで「無事にオペ終わりまし

た」と伝えてくれました

姉は「マンモ痛くなかった〜」と

一安心なのもあり(異常なしだったので)喜んでました

そんなこんなで５時になったと母が言っていて

帰るねぇと言って　部屋を後にしました

松子は　意識はあったり　寝てたり……

１時間おきに傷のチェックがあるので

その時はうっすら起きました

とりあえず気分はずっと不快

吐き気止めの点滴は　２回連続使ってしまったので

次使うときは4時間空開けないと　使用不可なので

もうひたすら耐えるしかなかったです

一応晩御飯がでたのですが　無理〜

潜在意識で食べて離脱しないとがあり

お粥をスプーンに　鳥の餌並みの量をすくい

2.3回食べて終わりました

吐き気止めが使えないので食べる元気もなかったです

確かメインは鯵の南蛮だったような……

匂いがきつかったなぁ

9時ごろナースが来て(傷のチェック以外)

「4時間経ったから点滴いれるね」と

傷の具合も順調で　腫れもなく　夜からは

2時間おきのチェックに変わりました

変な夢見てたなぁ(あまり覚えてないけど)

寝返りが打てないので　しっかりとした熟睡は

できていません

あとは静かな病棟に響き渡る　誰かの心電図の音

この心電図の音が　ちょっとストレス

寝たような　練れてないような　怠さがありました

朝になり　多分6時くらいかな

傷のチェックに来たときに　ナースが

「朝ごはん食べる前に吐き気止め点滴しとく？」と

言われ　「点滴して30分くらいしてかは食べたほうが　

ちょっとはいいかもしれない」と気を利かせてくれて

7:40頃から点滴を始めました

ただそれまで水分を自分の口から摂っていないので

補液とご飯の代わりになる点滴も繋げてくれたので

脱水になることはありませんてした

吐き気止め点滴が終わり　しばらくしてから

朝ごはんが来ました

気持ち悪いし　食欲ないけど食べないと

とりあえず　お味噌汁はと思い　頑張って飲みました

お粥も　鳥の餌程度に

オペ室に入って以来　排尿を全くしてないので

行って　尿を出して　麻酔薬を体から出さなきゃ

と思い　個室なので部屋にトイレはあるので

頑張って起きて　尿を出して　またベッドへ

少ししたら吐気が出てきてしまい　嘔吐しました

すぐにナースコールを押して　来てもらい

「ごめん吐いた」と言い　

「また吐き気止め点滴しておくね」と言われお願い

しました

ナースからは「麻酔が合わない人は本当にきついから　

遠慮なく言って　

でももうこれで2回吐き気止め点滴してるから

このあと4時間開けなきゃいけないんだけど……」

「体から麻酔の薬が抜ければ　楽になるんだけど

水分摂って尿を出すしかないのよね」と言われました

「基本は明日退院だけど　この状態で退院させるのは

無理だから　もう1泊する？」と聞かれ

気持ち悪い　吐き気あり　食べてないの悪循環なので

1泊延長することになりました

執刀医からも「麻酔が合わなかったから吐き気もある

し　退院を延ばしても構わない」と言われてました

「こればかりは本人次第なので1泊でも2泊でも」

「麻酔の薬が抜ければケロッとする人もいるから」

「傷に関しては大丈夫なので」

などなど

母と姉にはオペの翌日は来なくて良い　と伝えてあっ

たので　松子1人で飲み物とトイレと頑張りました

LINEが打てる程度になったので(姉にのみ)

徐々に回復？の傾向へ……

お昼ご飯も晩ご飯も　鳥の餌程度のお粥

晩御飯は　ちょっとほうれん草は食べたかな

その頃には吐き気止め点滴は使わず

9時前には寝ましたが　やはり心電図がうるさい

ちょっと寝て　起きて　また寝て……

寝返りも打てないストレスに加え　心電図のストレス

そんなこんなの　6/10　と　6/11　でした