2012年IgA腎症と診断された、元看護師です。

 

元疾患や病態で治療や食事療法の内容が大きく異なる慢性腎臓病は、とてもややこしい。 

そんな腎臓病について少しでも役に立つような情報を腎臓病患者の皆さんと共有したくて、2023年「腎臓病療養指導士」の資格を取得しました。

 
自己紹介はこちらです 

 

 

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

今日のお題は

クレアチニンって何なん?

 

「私、慢性腎臓病なんです」って言うと、

「今、(血清)クレアチニンどれくらい?」って聞かれること、よくありますよね。

患者同士なら、挨拶がわりに聞く感じ?(笑)。

 

受診の時は、電子カルテの検査の項目で、とりあえず目がいくのが

「(血清)クレアチニン」ポーン ジーっ。

なんなら、先生よりも近い位置で電子カルテをのぞき込む私てへぺろ(笑)。

 

 

腎機能の指標とされる「eGFR:推算糸球体濾過量」も、

年齢性別血清クレアチニン で計算します。

 

※(血清)クレアチニンの正常値(mg/dl)

男性:0.6~1.0、女性:0.4~0.8  。

(筋肉量の多い男性のほうが、標準値の数値は高いです)

 

腎機能が落ちてくると、この(血清)クレアチニン値が上昇してきます。

最初は上昇の仕方も緩やかですが、クレアチニン2.0を過ぎた頃から、

上昇するスピードが加速されると言われます。

 

 

クレアチニンって何なんでしょ?

 

 

 

クレアチニンは筋肉に含まれているたんぱく質の老廃物 です。

新陳代謝により、毎日一定量の筋肉が壊されてできる物質で、

血清クレアチニンが腎機能を評価する数値として使われます。

 

 

”老廃物”というキーワードですが、

食事で摂取したたんぱく質がエネルギー源として

利用された結果、尿素窒素(BUN)という老廃物もあります。

 

この、クレアチニン尿素窒素(BUN)は、両方とも、

腎臓の糸球体で濾過されておしっこへと排出されるのですが、

腎機能が低下すると濾過が不十分になって血液中にとどまって

しまうため、血液中の値が上昇する という訳です。

 

 

尿素窒素(BUN)が体内に高度に溜まると、

「尿毒症」と言って、腎不全の進行した状態になります。

※尿素窒素(BUN)の正常値 8~22(mg/dl)

 

では、腎機能維持のためには、どうすればいいのでしょう。

 

答えは 正しい低たんぱく食」 

腎機能がおちて、おしっこに出す力が衰えてくるから、

できるだけ尿素窒素(BUN)の素を体に入れないように

する必要があるのです。

 

つまりは、

・体に必要なエネルギーを摂取する。

・適切な量のたんぱく質を摂取する。

・良質のたんぱく質を摂取し、効率よく燃焼させて、

老廃物(燃えカス)の尿素窒素(BUN)

できるだけ出ないようにする。

 

この老廃物(燃えカス)をつくらないための食べ物として、

アミノ酸スコアが100に近いもの」という、

腎臓病食の重要ポイントにつながってくるのです。。。

 

 

この辺りは、次回に書きたいと思います。

 

 

ではでは。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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