お客様との会話 | ブログ

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先日、勤務しているカフェで常連のお客様(70代男性)と約1時間程、あるお話をしました。


お客様「なんだか最近は特に、コロナの影響か分からないけれど、街が静かだねぇ。」

という一言からそれは始まりました。



今の日本の事

今の時代の事

人間の進化と経済的成長の事

今後の世界の事

マスメディアの事

江戸時代や昔の事


等など。


その時間は、その常連のお客様と私しか店内にいなかったので、

ゆっくり静かに落ち着いたトーンで、感情を入れずに淡々とお話しました。



私は、

今の時代の人間は、物事を考える力が退化している


ネットを開けば、自分の頭で考えるより先に欲しい答えがあり、他人の意見を見聞き出来、世界と繋がれ、瞬時に何万キロ先の国の情報を得られ、指先だけで金銭のやり取りが出来て、選択出来ない程のありとあらゆる善悪正誤の情報が溢れかえっている。


それに付随して、便利さ故の犯罪も蔓延っている。人間は欲深い。計算高い。悪知恵が働く。


そして、日常的に目の前で起きていた場合、通常の感覚であれば目を背けたくなる様な、動物の惨殺動画画像、人の死の閲覧、生と死、自殺志願者募集サイト、アダルトサイト、テレビニュースの再放送、どこの誰が書いたかすら分からないサイト...。


他人の意見をあたかも自分自身の思考かのように思い込み


マスメディアが流した情報があたかも正解であり正義かのように思い込み


どこかの誰かが書いた文面を疑うでも無くあたかも真実かのよう受け入れ無責任な拡散を繰り返し


テレビに映る芸能人の体型や外見をあたかも目指す“べき”形だと思い込み


いとも容易く洗脳されていると。


マスメディアは影響が大きい

民衆はそれを頼り過ぎている。

目に見えない物や得体の知れない物に、恐怖を抱き、不安になるのは分かる


ただ、その得体の知れない物相手に、あまりにも表面のみを見て騒ぎ過ぎるし煽り過ぎる



デマが流れ、それを鵜呑みにした民衆が紙を買い占め買い漁る。


近年騒いでいたレジ袋削減、プラスチックゴミ問題。

どこへ消えた。

森林伐採が進み、温暖化が進み、光化学スモッグが問題になり、南極の氷が溶け、地面が沈みはじめている。

今、世界の民衆、日本人が行っている事は、母である地球に対する攻撃でしかない。

守るべき地球、愛すべき自然を破壊し、いずれは自らの首を閉めることになるとも知らない。


人間も自然の一部だ

節約ではなく買い漁る。


3.11のあの瞬間に学んだ事は何だったか、

他国から感心された行いは何だったか、



今時代、

経済的成長、技術面開発面での急成長に視野を集中させ過ぎた結果

AIが日常的に活用され、手を叩けば電気が付き、声で指示を出せば人工知能がサポートを行う、車に乗り込めば、自動駐車、自動運転技術が定番化されつつある。


まるっきりウォーリーの世界だ。

人間はいずれ、自らの身体さえ支えられず、風船の様な体型になり、短命で病弱で欲深くただ人工知能によって生かされ、逆にロボットの様に生きていくのだろう。


その内人間は人間を作ろうとするだろう。

アインシュタインはバカな民衆を、バカな試みを見て舌を出したという話もあるらしい。

この内容も定かではない情報だ。


人間は神にはなれない



人間は恐れを知らない。

本当の恐怖に鈍感になっている。

それは、血を見る事に慣れてしまったから

人間を刺せば血が出るだろう。

大量の血を失えば、時期に命は消えるだろう。

淡々とした浅い考えのみが広がっている。


そこに至るまでに、どれほどの痛みや苦痛を伴うか、

自ら死を選べば楽になれるのか、

そこに至るまでに、どれほどの激痛を伴い、どれほどの血を流すことになるのか、


民衆はメディアを見過ぎた。

フィクションを見過ぎた。

ゲームに慣れすぎた。



要するに考える力が退化しているんだ。



お客様は言いました。

「江戸時代なんかには、こんなに犯罪を犯す人間はそういなかっただろうに。」


私は答えた
「江戸時代にはさらし首がありました。民の心には様々な恐怖があったと思います。

罪を犯せばどうなるか、自分の一族はどうなるか、逆らえばどうなるか。

でも、今の時代は、良くも悪くも、皆独立していて、世間を怖がらない。時代の変化を恐れない。親や先生や警察を怖がらない。それと同時に他人を敬い学ぶ事もしない。

人を殺しました。刑務所に入りました。...で?って感じです。


人間は色んな事に慣れすぎです。」



お客様とお話しました
「まぁ、メディアも北朝鮮も、皆それぞれ生活をかけて必死に生きているのは分かるけれど、もう少しマシな方向に向いてくれないものですかね。」


それぞれの価値観がある訳であるから、一概には言えないけれど、

やっていい事と悪い事はあるからね。



世代的にゆとりだーとか騒いでるんじゃなくて、


今の日本そのものがゆとりの国だと思う。


目先の利益や欲や、他国からの体裁を気にして先走ったばかりに、大切な事を山ほど失くしてしまったようです。


愛を忘れちゃいけない。

相手の立場になって考える心の余裕は忘れちゃいけない。


性善説なのよ。





そんなお話を1時間くらい掛けて、ゆっくり対談しました。


話し合えるお客様で良かった。



あと、こんな事をお話しました。

「私はNHKが大々的に売り込んでいる、5歳児の女の子設定のキャラクターが○○してんじゃねーよと言うあれがどうも嫌いです。

まだ100歩譲ってあれが男の子だったなら良しとしましょう。

ただ、あれは時代を表していると思います。


民衆からお金を集め放送しているテレビ局が、暴言を吐くキャラクターを作り、売り出し、民衆が、善悪つかない子供達が真似をする。

大人や先生相手にあの暴言を吐いても、大人や先生は叱らないだろう。

それを良しとしてしまったまま成長した子供達は、将来言葉遣いが出来ない子供達だと言われる事になると思います。


その結果を作るのは、今の時代、今の大人だと思う。」

というお話をしました。



お客様は言いました。

「本当にそうだ。高橋さんの言う通りだね。」

と言って、言いようもない悲しい諦めの遠い目をしながら街並みを眺めていました。




人間や恋愛に慣れない私も、つい恋愛コラムや心理コラム等を読んでは分かった気になりがちだけど、

ネット世界の中に、人間の心理に関する正しい答えなんかきっと何一つ無くて、

100人いれば100個の脳みそと100個の心がある訳です。


自分の事も分からないのに、他人の事なんか知りえないんです。

だから、人間は1人ではなく、支え合いながら愛し合いながら、色んな価値観や感情を共有し合い、知り合っていくんだと思いました。

答えは自分の中にあり、相手の中にしか無いんだと思う。