入学が決まるとすぐに「受講科目履修登録」をする。

 

 

長男が通う通信制高校では、1年に26単位までしか登録できないということになっている。

 

だから、まずは「必履修科目」を優先して登録するようにと説明された。

 

 

事前に「選択基準問題(自己採点)」というのが渡され、その問題がどの程度解けたかによって、科目を選ぶめやすにする。

 

以前の記事にも書いたが、長男が通う通信制高校には国語・数学・英語に関して学びなおしの科目がある。(学校独自の選択科目)

中学校以前の学習から取り組みたい人は、その「学びなおし」の科目から選択するのがおすすめ。

 

また、理科については、高校卒業のための必履修科目が、「科学と人間生活」を含む2科目、か、基礎を付した科目を3科目、のどちらかとなっているため、理科の学習に自信がない人は「科学と人間生活」を選択するのがおすすめ。

 

 

登録科目履修登録には、保護者も同行してよく、子どもと一緒に、教員から上記のような説明を受ける。

 

ひとりひとり、個別に教員と話をしながら履修科目選択をする。

 

 

事前の「選択基準問題」で、長男は「国語」がかなりよくできたため、「基礎」と「標準」の2種類から選択できる国語の必履修科目を「標準」で選択しようとした。

 

すると教員から

「3年で卒業したいと考えていますか?」

と質問された。

 

通信制高校ならではというか、

学習のペースですら自分で決めることができるからこその質問が、私にはとても新鮮だった。

 

そして、私がさらに驚いたのが、

長男がその質問に

「はい!」

と即答したことだった。

 

長男本人の中に「3年で高校卒業資格を取得しよう」という気持ちがうまれていることを、このとき初めて知り、それは新鮮な驚きだった。

 

流れでなんとなく通信制高校へ来たんじゃないかという懸念も正直あったのだが、

それだけではない何かが長男のなかに芽生えていることを知る出来事となった。

 

 

ちなみに、なぜ教員がこのときそのような質問をしたかというと、

3年で卒業したいのであれば、74単位を着実に取得したほうがよいため、選択できる科目は多いほうがよいのだが、

ある教科の「標準」の科目を履修すると、次に「基礎」の科目を選択することができなくなってしまうため、科目の選択肢が減ってしまうのだそうだ。

 

より難易度の高い科目で単位を増やしていくことになるので、「基礎」からはじめたほうがいいかもしれないと助言された。

 

そのほか、「前期」と「後期」とで、履修する科目がバランスよくなるようなアドバイスもいただき、1年目の科目履修登録をした。

 

 

必履修などの制約があるため、まるっきり自由に選択できるわけではないけれど、

こうしてひとつひとつ学ぶ科目を選択していくと、

「自分が選んだ」

「自分が決めた」

という自覚がうまれる。

 

この「自分で選んだ」「自分で決めた」という自覚が、

自律的な学びへと繋がっていくように感じた。

 

 

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