ここまで長々と「わたしの就職」シリーズを読んでくださり、ありがとうございました。

わたしがいかにして今の職に至ったかをお伝えしたかったのですが、それを伝えるために「その32」までエピソードをつくってしまいました。

 

わたしは不思議なご縁で、高校時代あんなにも毛嫌いしていた(進学することを拒否した)大学の「職員」として今は働いています。

しかもその職場は、大学4年生のときに職場見学で訪れた部署でもあります。

 

一時はすっかりあきらめた、大型建築の設計や工事監理といった業務も経験することができています。

 

わたしはこれまでほんとうにたくさんの職場を転々としてきましたが、そのすべての経験が今の仕事につながっていると感じています。

 

その間に、結婚や、4度の妊娠、3人の子どもの育児も経験してきました。

それらの経験もすべて、自分の人生のキャリアだと自信をもって言えます。

 

わたしの大学受験や就職活動は、ある価値観からみたら「失敗」といわれるのかもしれません。

だけどわたし自身は、今はそうは思っていません。

 

確かに、かつてはそんな風に考えて落ち込んだ時期もありました。

わたしは人生のレールを踏み外してしまったのではないかと不安になった時期が、幾度もありました。

 

だけどわたしは、まるでレールの外からピョンと再びレールを走る列車に飛び乗ったような体験をしました。

それが今の職場への就職です。

 

採用が決まったとき、「こんなことってあるんだ!?」と、驚きの気持ちでいっぱいでした。

それは、今も。

 

でもわたしは、ずっとこのレールの上を走っていただけでは見ることができなかった景色をたくさんたくさん見て、ここまで来ました。

レールの外で見た景色を知っているからこそ、今乗っている列車で見る景色のすばらしさを感じられる自分を知っています。

 

そもそも、人生にレールなんてものはないということを、今のわたしは知っています。

というよりは、人生には無限にレールがあるのかな。

 

よくわからないけど、人はなんにだってなれるし、どこにだっていけると思います。

自分の可能性をあきらめてしまっていたのは、他ならぬ自分自身だったということに、わたしは41歳の今ようやく気づきました。

 

わたしみたいな、こんな人生を歩んでいる人間もいます。

そしてわたしはこれからだって、どんどん無限の可能性にチャレンジしたいと思っています。

 

わたしの人生体験が、今悩んでいるだれかの希望になるかもしれないなあと思って、このシリーズを書いてみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

(「わたしの就職」おわり)

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