『わたしの就職』シリーズ
派遣社員という働き方を経験し、派遣社員という働き方に抵抗がなくなったわたしは、大手派遣会社に登録してみることにした。
登録した数日後に、大手ハウスメーカーでの派遣の仕事を紹介された。
派遣とはいえ、有名大手ハウスメーカー。
そんなところで働いてみたい!
よろこんで受けることにした。
きれいなオフィスビルでの仕事。
実はわたしは制服フェチ(笑)で、その会社の制服はかわいくて、それを着てお仕事ができることも魅力だった。
土日勤務の平日休みというのが少しネックだったけど、祝日は休みだった。
同じように派遣で働く女性もたくさんいて、
配属された営業所の設計のみなさんも、とてもいいひとばかりだった。
同じ営業所のもうひとりの派遣CADオペさんが、4つ年上の女性の方だったのだけど、サバサバした素敵な方で、すぐに仲良くなった。
その方が初出勤の日に、「おなじ年代の人たちといたほうが楽しいでしょ」と、派遣で働くわたしと同じ年齢の女性を二人紹介してくれて、すぐに友人ができ、昼休みなどは彼女たちとの時間を楽しんだ。
その会社の専用CADの使い方をおぼえる研修のために東京に出張したり、
大きなイベントのときなどには、住宅展示場や現地見学会の手伝いをしたり、
CADオペとはいえ、いろいろな仕事を経験させてもらえた。
完全にシステム化されているので、一から設計するのとはまたちがうけれど、たくさんの住宅図面に触れることができた。
そこでの仕事は、たのしい思い出が多い。
ただ、派遣社員と正社員の待遇の差とか、いろいろと感じるところはあった。
「わたしは派遣なので」と一線を引いて働く人と、そういうかたちにとらわれず働く人。
いろいろな人がいることを肌で感じた。
当時のわたしは、親から「正社員」となってはじめて一人前という価値観をすりこまれていたため、やはり「派遣社員」であるということで、自分の中にモヤモヤを抱えていた。
同じころ母親が病気で倒れて手術や入院をすることになり、働いて10か月で、契約期間が満了するタイミングに、その職場をやめた。
(次回へつづく)
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