『わたしの就職』シリーズ
これまで「わたしの大学受験」ということで、自分の大学受験時の経験談について話をしてきた。
まだ読んでいない方は下記よりどうぞ。
高校時代、進学校の理系トップの成績でありながら、
親や学校に対する反抗心から、親や学校が望む大学よりも偏差値が30ちかく低い大学へ強硬で進学したわたし。
そんなわたしがその後どんな人生を送っているか。
そっちの話のほうが気になりますよね。(そうでもない?)
というわけで、ここから「わたしの就職」シリーズはじめます。笑
ちなみに、そんな風にして進学した大学生活は、おかげさまでとても楽しい4年間だった。
地方の工学部だけの単科大学で、のんびりアットホームな雰囲気の大学。
大学というよりは、専門学校みたいなかんじなのではないかな。(専門学校に行ったことないからわからないけど)
わたしが進学した建築学科は4クラス(1クラス50名)にわかれていて、授業は1・2組、3・4組のふたつで編成されていることが多くて、ある程度知った顔ばかりの中で4年間を過ごす。
当時、5学科あったけど、他の学科と一緒に授業を受けるのは、教養課程のごくごく一部だけで、基本的には同じ学科の人々とだけ勉強する日々。
高校生の延長みたいなかんじだった。
でも、自分が学びたいことを学ぶわけだから、高校までとちがって、勉強していて楽しいな、おもしろいなって思うことがわたしは多かった。
大学時代の友人たちと過ごした時間もほんとうに楽しかった。
生活のウェイトで言ったら、勉強する時間よりも、気ままに遊んでいる時間のほうが多い時代。
あの4年間という時代は、人生の中でも、すごく貴重な時間だったなあとおもう。
おとなになった今思うのは、あの時代っていうのは「『大卒』という資格取得のために親にお金を払ってもらい、あわせて自由に遊ぶ時間を与えてもらった」という感覚に近い。
すごく不謹慎な言い方なのだけどね。
そして、自分がそんな甘い感じで大学に通ったくせになんだけど、大学ってほんとうはそういう場所じゃないはずだよね、とも思う。
わたしは大学でも良い成績を納めることができ、4年間、建築学科の学年トップだった。
卒業式では、たまたまわたしが卒業する年が、わたしが所属する建築学科の順番だったということも重なり、卒業式で総代として答辞を読んだりもした。
そんな輝かしい成績を納めたわたしだけれど、就職活動にたいしてまったくやる気が持てなかった。
(なんだかいつもそんな感じ?笑)
今ふりかえってもわれながら甘いなあと思うけど、
「就職活動とかかったるいけど、公務員試験だったら学校の試験みたいなノリで受験できて楽なんじゃない?」
なんてノリで、公務員を目指すことにした。
なので大学4年生のときは、公務員試験の勉強をひたすらして、市役所の採用試験と、国家公務員二種の試験を受験した。
市役所の採用試験は不採用で、国家公務員二種は一次試験に合格した。
当時は、国家公務員二種の一次試験の合格後には、官庁まわりをする流れになっていて、そのとき大学受験時にわたしが拒否感をもった「地元の国立大学」を職場訪問する機会があった。
大学受験のときには拒否感しかなかったその大学だけど、職場訪問で訪問した建築関係の仕事をする部署は、なんだかとても興味深かった。
働いている職員の方たちも、とても雰囲気がよかった。
「こういうところだったら働きたいなあ」と思った。
他にもいくつか官庁を訪問したのだけど、「地元の国立大学」の建築関係の仕事をする部署が一番いいなと感じていた。
しかし残念ながら二次試験で不合格となってしまった。
公務員試験の合格発表が夏くらいにあったのだったかな。
不採用が確定したところで、今さらまじめに就職活動しようという気持ちになるわけもなく、アルバイトをしながらもう一年公務員試験の勉強をし、翌年も挑戦するという名目で、現役時代の就職活動はそこで終わりにした。
というわけで、わたしの社会人デビューは、公務員試験受験のための足かけバイト先だった。
そのバイト先がどんなところだったかは、次の記事でお話します。
(次回へつづく)
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