はちみつバード七夕感謝企画2021 『愛されフード」② | 晴れわたる空のように・・

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好きな音楽とフォトで、日々のいろんなこと綴っています♪

 
BGM
ブルー音符『君の名は』~かたわれ時~
ピアノバージョン

 

 

 

 

 

『愛されフード』②

とても長文になります(^_^;)


 


赤薔薇

『 義父と、餃子と、末娘 』

 

 

 

主人の父 (義父)は、市内で中華料理店を営む料理人でした。

・・といっても、お店はカウンターだけの小さな古びたお店。

けれど、

小さい店舗でも、この町では利用者には老舗と言われるほど常連のお客さんが多かった。

市内の市役所の人は特に常連さんが多く、町内、隣の町からでも人伝で遠くからでも来てくれるほど。

繁盛したそうです。

 

カメラ義父の店・・今は閉店となりました。

 

 

主人が中学生の頃、両親が離婚。

お互いが勝気な性格同志だからか、仕方なかったのかもしれない。

それでも、息子である主人は、どちらの両親とも交流していました。

 

義父と初めて会ったのが、主人と出会って間もない頃、

『オヤジの店に連れてったるから・・』と。

ドキドキしながら、

お店のドアをガラガラっと開けた瞬間、

カウンターの向こうで義父が気むずかしい顔をして調理していた。

 

包丁で、トントントン、トントントン。

しゃべらず、ただ、黙々と。

 

見るからに、頑固おやじ。

でもちょっと背が小さめの、俳優、高倉健に似てる、笑

 

私は心の中で、「わぁ、怖そう」って思っていました。

この頃は、主人もまだ義父には頭があがらないほど。

 

少し挨拶を交わし・・他のお客さんもいるから

カウンター越しで調理する姿を見ながら、

どんどんメニューが出来上がっていく。

そんな調理する過程を見るのも、なんだか楽しく思えて、

見た目の姿よりも、その調理する技術に、のめり込んでいく。

 

 

カメラ末娘の餃子の皮包み

 

 

 

はじめに食べたのが、

『餃子』

 

お好みで、ポン酢醤油、ブレンドした塩コショウ、お酢のどれかをつけて食べる。

 

薄皮で少し小さめの餃子、

 

ひと口食べると、めちゃくちゃ美味しい!

何個でも食べれそうなくらい!

 

もうひと口食べた瞬間、虜になってしまった、笑

他にも食べたことのあるメニューは、

中華では定番だけど・・

酢豚、とり天、炒飯、天津飯、ラーメン、

どれも美味しくてね。

 

それから19年後、まさか、その義父と同居になろうとは、思っていませんでした。

 

義父はお酒大好きで、阪神ファン、

阪神が勝っていたら機嫌が良く、

負けていたら、「俺は今日は機嫌が悪いんじゃ・・」と笑いながら言う、笑

でも、顔が怖い・・

 

でも、末っ子が生まれる前から、末娘の誕生を楽しみにしてくれていた。

 

義父曰く、自分の子どもがいる頃は、

家を顧みず、ただ働いて働いて、お酒を飲み歩く。

自分の子どもを子育てした経験は無いと言っていた。

 

だからか、

孫の末娘が生れてからは、末娘を溺愛。

 

公園も毎日連れてってくれる。お風呂も入れる。

遊び相手にもなる。

旦那の出番なし!笑

どっちが親なのか、わからなくなってくる。

普段は頑固おやじの顔でも、孫娘と語らう姿は、やさしい笑顔。

 

何処か、私の父をも思い出させてくれました。

義父との暮らしが苦手だと思いつつも、自分の父親と思ったらいいんやと、

心きりかえて過ごした日々。

 

たまに・・義父に対して、『うん、もう~』っていうこともありましたよ(^^;)

義父のお酒のあてに、お菓子の『カラムーチョ』を、1歳前の末娘に食べさせる。

『お義父さん、それは止めて下さい!』と言っても、頑固おやじは止めません(;'∀')

こっそりあげていたのを、私は知っていました!笑

 

みんなで、末娘が、おおきくなったら、辛いもん好きになってるわと思ってたら、

今では、ほんとに辛いもん好きになっちゃって・・(;'∀')

 

 

カメラ末娘の包んだ餃子は均等に美しく並べられた

 

 

 

同居しだして、義父が、毎日の晩ご飯を作ってくれるようになった。

さすが、中華料理人、

子どもたちも、おじいちゃんが作る餃子に、ハマりました!

たまには、和食、洋食も作る。キッチンは占領されてしまうけど、致し方ない。

 

そんな餃子を、毎度、末娘が5歳ぐらいから、私と一緒に、ギョーザの皮包みをお手伝い。

義父も、愛する孫が手伝ってくれるから、上機嫌♪^^

 

そんな日々、

娘が6歳の頃、

義父は病を患っていて、帰らぬ人となりました。

 

 

カメラフライパンで餃子を円形上に並べて焼く。

 

 

あれから11年、

それからというもの、義父の餃子を、見よう見真似で伝授させてもらった私も、

私が餃子を作る時は、

今も、変わらず、末娘は餃子包みをしてくれます。

 

もう、おじいちゃんみたいに、均等に包むのが上手い!

これは確かに、おじいちゃんから伝授されたなと。

 

その餃子包みに

義父が生きているような感覚さえ思います。

 

 

カメラ出来上がった餃子とスープとキムチ

(スープは野菜スープ  キムチは買ったもの)

 

 

建築や芸術、歌や書物としてカタチあるものを、世に残す、

生きている人たちに何かを残す。

 

そんな大それたものでは無くとも、

 

義父は、私達家族に、心に優しいものを残してくれたような気がします。

 

 

そんな、私の愛されフード、

『義父と、餃子と、末娘』

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました♪^^

 

🌹

 はちみつバード企画

インコさん

参加させていただきありがとうございました♪^^

義父のことを、また思い出させていただきました✨



 

クローバークローバークローバークローバークローバークローバー

 

 

 

連日、更新が早くてすみません・・(^^;)

今後は、スローモードになります。

 

 

 

今日も、ここに、ありがとう♪

いろんな日々も、愛せるように。

今日も、明日も、その先も、笑顔多めで♪

( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎