スピン ~ ”難しい入り方”、”足を換えずに行われる難しい姿勢変更” | 空色羊のブログ

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特にフィギュアスケートの羽生結弦選手を応援していますが、好きな選手沢山。
試合の感想等をUPしていけたら。男子シングルがメイン。
スピン・ステップ勉強中。
(コメントは一時的に承認制にすることあり)

ここ違うよ~とかあれば、是非お教えください。

スピンのレベルを上げる要件で2014_15シーズンから導入されたものに、「難しい入り方」と、「足を換えずに行われる難しい姿勢変更」というのがあります。

テクニカルハンドブック 2015_16版 2015.08.16日本語訳 より






「難しい入り方」

通常のバックワードエントランス → 左の連続画像

正回転の人の場合、脚をガッと広げRFIで入ってきてターンして右足(RBO)でスピン。

みんなやるので、難しい入り方としてレベルを上げる要素にカウントしないよ。工夫してねってことですね。

ウインドミル(イリュージョン)から入るのをよく見るようになりました。あと、トラべリングキャメルからやディフィカルトターンから等。

宇野くんの昨シーズンのSPの CSSp4 も素敵ですよね。FSもだっけ?
ツイズルから小さくジャンプして入る。
クルクル、クルッ、クルクルーーーって感じで好き。いいわあぁ。

選手は大変だけど、見る方としてはバリエが広がって楽しい。



「足を換えずに行われる難しい姿勢変更」の方はというと、やる選手がほとんどいない。

ツイで見かけたのが、シットからすぐキャメルに移行する、というもの。うん、これは確かに難しそう。他にどんなんがあるの??



検索をかけてたら、ハンガリーのスケート連盟のドキュメントに上記2つの要件の例が載っていました。

ハンガリースケート連盟のサイト
MAGYAR ORSZÁGOS KORCSOLYÁZÓ SZÖVETSÉG (MOKSZ)
Szövetség
Dokumentumok

Műkorcsolya szabályváltozások a 2014. évi ISU kongresszus alapján (PDF) P22~P25


Google翻訳にかけると、”2014 ISU議会に基づいてフィギュアスケートのルールの変更”というタイトルのPDF。

すっごく
半信半疑
です。




◆ 難しい入り方

CLARIFICATIONS ~ 赤文字部分はテクニカルハンドブックの日本語文とほぼ同じ。

(”スピンへの入り方がテクニカル・パネルによって“難しい”とみなされなければ、トランジションとみなされ“難しい入り方”の特徴は依然としてその後のスピンで評価されうる。”が欠けている)

1.と2.の travelling three turns は、トラベリングキャメルのことだと思います。

フィギュアスケート用語 解説集
§6 フィギュア用語解説(スピン)より抜粋
"上のアラビアンの動作からキャメルスピンに入る前に、トウを付かないで水平姿勢のままスリーターンを繰り返すのをトラベリングキャメルと言いますが、一連の動作の一部なので単独の技として取り上げられることは少ないかも。"

GIFはLFOから。クルクル。




4. LBO/RBI counter, then stay on same foot – directly to spin
LBOorRBIカウンターからその足で直接入るスピンってことだろう。

左のGIFは、
RFIロッカー
RBIカウンターから入ってます。




スロー

動画お借りしています

2015 ISU Junior Grand Prix Bratislava Ladies Free Skate Vivian LE USA



ランジからや、ウインドミル(イリュージョン)から、ツイズルからとかループから
連続したバタフライからってのもある。


◆ 足を換えずに行われる難しい姿勢変更

CLARIFICATIONS ~ 赤文字部分はテクニカルハンドブックの日本語文と全く同じ。

Examplesですが、英語が駄目なのでこれだけ書かれてもわからないのが多数(^_^;)
どう姿勢変更するのかイメージしづらいせいもあります。

フリーレッグを手で保持したままポジションチェンジするのが多い気がするなあ。。


1. SS to US – free leg stays out and is held

シットサイドウェイズからフリーレッグを外に持ちあげてY字とか??(適当)


3. Haircutter(UL) – cross hands over head to SB

ヘアカッターからフリーレッグを掴んだ手を離さずにどうやってシットビハインドに移行するんだろう?(意味あってる??)

4. SF – hold free foot– rise to UL

これはなんとなく想像つく。


フリーレッグを持ったまま立ってレイバックになるのかな。
(SFが旧ロミオなのは、左軸のポジションが最近のになかったから)

5. Bielmann to CF



こういうことだろうか ..(図は左軸→右軸だけど)

6.はさっぱり想像つかない



試合で”足を換えずに行われる難しい姿勢変更”をレベル特徴として用いたと思われるのがイタリアの Giada RUSSO 選手(2015 World SP) ... プロトコル


ジャンプは全部ウムムですが、スピンステップALL4。
イタリアの選手は逆回転が多いのだろうか。

動画お借りしています。2015 Figure Skating World Champs Shanghai - ladies - SP - Giada RUSSO


LSp4 (0.21~)
ヘアカッターからビールマンに移行後、またヘアカッターに戻すという面白いことを。

FSSp4 (1.45~)
フライングエントランス(フライングシット)- SF - SS - SB

CCoSp3p4 (1.57~)
NBP - US(I字)- 足替え(左軸→右軸) - SB - CF&難しい姿勢変更


フライングシットスピンでSBを使っているので、コンビネーションスピンのSBはレベル特徴にはならない。
足替えのスピンで片脚で獲得できるレベル数は2個まで。チェンジエッジしてないし、8回転でもない。
なので、”難しい姿勢変更”をレベル特徴にしていると思う。


スロー

右手でフリーレッグ(左足)を持ったまま、右手を背後に引き上げる感じでしょうか。

Examples の7に近い?


some of our creative ideas from Frankfurt という一文に、ジャッジのワクワク感が透けて見えるような気がしますが、正直、使い勝手が悪いよね( Frankfurt ってなんぞ?)

レイバックやビールマンを使うのは女子選手が多く、SPの必須要素のレイバックスピンで使い切っちゃうので。
上の例以外にもあるんだろうけど、実際に入れるとなると、シット → キャメル になるのかなあ。





ハンガリーですが、シリア難民の流入のことが気にかかります。どちらにも良い方向に向かえばいいんだけど。
シリアから脱出できているのは比較的裕福な層で、彼らの大多数が目指しているドイツは受け入れに積極的だけども人数が多すぎる( ´△`) オーストリアとの国境での管理?を厳しくしたんだよね。
もうじき冬になるし。。。