ちょっとした昔話です

私は35歳の時(もう10年以上前の話です)、
神奈川県平塚市で鍼灸院を開業しました。

最初の1か月、患者さんがほとんど来なくて、
鬱になりました。

患者さんには来てほしいけど、
電話が鳴るのが怖い、
自分でもどうしたらいいかわからない叫び
苦しい毎日でした。

ちょうど、カウンセリングの勉強もしていたので、
ある勉強会でクライアントのモデル役として
カウンセリングを受けました。

その時の私は、

「私がダメだから患者さんが来ない、
私には能力がないんだ。
そもそも能力のないダメな私が
開業したのが間違っていた、
失敗だ、開業なんてしなきゃよかった」

という思い込みにとらわれていたのです。

カウンセラーの方は、

「自分を責めるのはやめて、
自分によくがんばっているね!
と声をかけてみませんか?」

みたいなことをおっしゃいました。

昔の私はそれを聞いて、、、

「はあ??
がんばっているね???
がんばっていないから、
患者さんが来ないわけでしょ?」

みたいなことを言い、

カウンセラー
「開業するだけでもすごいですよ。
できていないことではなく、
できている部分に注目しませんか?」


「いや、そんな風にはとても思えません」

みたいなやり取りが続いて、
なんだかしっくりこないまま。

カウンセリングってあんまり役に立たないな~
と思った記憶がありますダウン

カウンセラーさんが言っていることはその通りで、
私に受け取る気がなかっただけなんですけどね。

もし、今の私がカウンセラーで、
このようなクライアントさんが来たら、

「そこまで言うなら、一度死ぬ気で頑張ってみますか?」
と提案するかなにひひ

思い込みでガチガチになっている人は、
人の話を聴く余裕がありません。

そういう人は、自分の思い込み通りに
思いっきりやってみるしかないのです。
やってみて、それで気がつくこともあるから。

陰は極まった方が、陽に転じるのです。

その後、私が開業した鍼灸院は
すぐに予約でいっぱいになり、
鬱だと騒いでいたのもほんの1~2ヶ月。

今ではとても良い思い出です。
そして、あの時の鬱経験は、
その後の人生と仕事にとても役に立っています。

どんな経験も何年かすれば
良い思い出&経験に変わるので
大丈夫なんですよ音譜