青森県の日本酒で、東京でよく見かけるもの、
県外出身者にも青森の日本酒といえば、これ!という具合に
浸透してきているのかなといった印象を個人的に持っている銘柄に

陸奥八仙(八戸酒造)
豊盃(三浦酒造)
田酒(西田酒造)

などがあるかなと思います。

これらの他にも青森県には20弱の酒蔵が存在します。
私もまだまだ勉強不足ですが、上記以外の銘柄を今回はご紹介したいと思います。

主に、平成26年に「華さやか」という品種名で出願公表した
青森県生まれの酒米を使った商品の開発を行っている酒蔵さんを
ここでは紹介したいと思います。


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「華さやか」という酒米


「華さやか」は青森県生まれの新しい酒造好適米です。
華さやかブランド推進協議会のサイトによれば
「華さやか」は平成9年に地方独立行政法人青森県産業技術センター農林総合研究所による
品種交配で誕生したものと言われています。

華さやかの特徴として、華さやかブランド推進協議会は以下のようにも述べています。

 

 

通常、米に含まれるタンパク質は醸造中にアミノ酸に分解されますが、そのアミノ酸が多いと出来上がった日本酒の雑味をつくり出すといわれています。
そのため日本各地でアミノ酸の少ない醸造方法が研究されています。
しかし、発見された品種に多く含まれてるプログルテンというタンパク質は難分解性のためアミノ酸の少ない日本酒が作りやすくなるのです。
その結果、雑味の少ないすっきりとした味わいの日本酒になります。
引用:華さやかブランド推進協議会サイトより

 


この華さやかブランド推進協議会のメンバーは
この「華さやか」を使って醸造を行った、また今後行う予定の青森県内酒造メーカー7社で構成されているそうです。

今後「華さやか」の増産の計画が進んでおり、「華さやかブランド推進協議会」の会員も
今後増えてくると予想される注目酒米になります。

「華さやか」の特性を生かして、白ワインのような日本酒、樽熟成のもの、低アルコール日本酒、リキュール風の日本酒等々、
日本酒好きな方だけでなく日本酒が苦手な方にも愛されるさまざまなタイプを商品化していく努力をしているそうです。


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青森県の酒蔵さん紹介


華さやかブランド推進協議会のメンバーでもある5蔵を中心にここでは紹介いたします。
(あいうえお順)

 

 

 

 

 

 

尾崎酒造 代表銘柄:安東水軍


青森県の西海岸の港町、鰺ヶ沢町にある酒蔵です。
3年前に先代が亡くなり、30代前半の息子さんが社長兼杜氏として跡を継いでいます。

30代前半で社長兼杜氏という立場を担うのは、お酒業界でもとても若手だと聞きます。
ぜひ応援したいものです。

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引用:尾崎酒造サイトより

尾崎酒造株式会社
http://www.ozakishuzo.com/

 

 

 

 

 

 

鳴海醸造 代表銘柄:菊乃井、稲村屋


八甲田山の西麓に位置する青森県黒石市にある老舗の蔵です。
黒石市は江戸時代の街並みや伝統的建築物が残る街です。

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引用:鳴海酒蔵サイトより

以前、帰省した際に立ち寄った地元の飲み屋さんでおすすめの地酒を聞いたところ
鳴海醸造さんの「稲村屋」を勧めていただいたのを強く覚えています。

そんな鳴海醸造さんも華さやかを使った日本酒を造っているということで
ぜひどこかで飲んでみたいと思っています。

株式会社鳴海醸造店
http://narumijozoten.com/

 

 

 

 

 

 

八戸酒類 代表銘柄:八鶴、如空


青森県八戸市にある蔵です。
勉強不足で大変恐縮ですが、個人的にあまり出会ったことのないお酒です。

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引用:八戸酒類サイトより

ですが、以前「如空」は東京で友達と日本酒を持ち寄ったときに
おいしかったから!と友達が1度如空を持ってきてくれたことがありました。
東京で地元のお酒が出回っていることを知るのは本当にうれしいものです。
そして、とてもおいしいお酒でした!

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引用:八戸酒類サイトより

八戸酒類株式会社
https://hachinohe-syurui.com/

 

 

 

 

 

 

鳩正宗 代表銘柄:鳩正宗、武士道


青森県と十和田市に蔵をかまえる酒蔵さんです。
八甲田山・奥入瀬渓流の伏流水を仕込水に使用しています。

いち早く華さやかの開発に尽力し、現在では鳩正宗の杜氏が
華さやかブランド推進協議会の会長を務めているそうです。

武士道というお酒は海外進出も見据えて、ブランド化されたものだと
どこかで聞いたことがあります。
新しいことに果敢に挑戦していく酒蔵であることが伺えます。

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引用:あおいもりの地酒サイトより

鳩正宗株式会社
http://www.hatomasa.jp/

 

 

 

 

 

 

 

六花酒造 代表銘柄:じょっぱり


青森県弘前市にある酒蔵です。

代表銘柄である「じょっぱり」は津軽弁で「意地っ張り」「頑固者」という意味だそうです。
その名の通り、じょっぱりは「辛口」の酒を貫き通したお酒と
広く知られているようです。

そんな六花酒造さんが造る華さやかの日本酒は
「じょっぱり」のような辛口のお酒とは、また違った味わいのものといううわさです。
ぜひ飲み比べをしてみたいものです。

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引用:六花酒造サイトより

六花酒造株式会社
http://www.joppari.com/

 

 

 

 

 

 

 

まとめ


華さやかのような酒米の開発、新しい日本酒のブランド化を
積極的に行っている地元酒蔵の働きを知り、微力ながら応援したくなりました。
もっと日本酒が多くの人に広まって、親しまれるお酒となるよう
応援し続けたいと思います。