皆さま、こんにちは。
うちのお兄ちゃんは、
26歳の自閉症青年です。
言語発達面に
困難を抱えていますが、
毎日、感情豊かに成長中です。
3歳違いの次男君は、大学院2年生。
マイペースに成長中です。
土曜日は、月一回の内科受診です。
夫と、
お兄ちゃんが定期的に
通っています。
「病院の帰りに散髪をしたい」
というので、髪を切りたい
次男くんも一緒についてきました。
受診が終わるまで、次男くんは
近くのスーパーで別行動。
今日は夫は「散髪しない」
というので
お兄ちゃんの付き添いを任せて
私はスーパーへ買い物に行きました。
散髪が終わったと連絡が来て
お昼も近かったので
近くの
回転寿司へ行きました。
「4人そろっての外食って
すご~く久しぶりだね。」
と言いつつ、食事を楽しみました。
ここは過去、色々な経験をした
場所でもあります。
今も、最大10皿は守っています。
自分で食べるものを選んで
数を数えつつ
おなかの具合と相談する。
食べ終えたら、
今日は急な外食だったので自分では
薬を持ってきていないことを
知ってるお兄ちゃん。
「帰ったら、お薬出すよ〜。」
と言ってくれました。
「大丈夫！お母さんは
いつも予備を持ってます。」
と、
ジャ~~ンと、
お薬セットを渡しました。
ホッと安心するお兄ちゃんです。
食後のお薬、身についてますね。
「そういえばさ、散髪屋で
俺が髪切る時
スプレーで髪の毛を
湿らされてるのを見て、
兄ちゃんが、隣の席で
『シュッシュします。』って
言ってたんだけど、
お父さんも店員さんにも
伝わらなかったんだよね。」
「ああ
短い髪は濡らさずに
切るからね～。
それでどうしたん
」
「何回も『シュッシュします』
って言ってて、
俺も途中で気づいたんだけど、
結局バリカンが始まって
言いそびれちゃった。」
「そっか～。
せっかく自分から伝えたのに
伝わらなくて残念だったね。
でもそういうこともあるって
経験できたし
それでも落ち着いてやり過ごせたんなら
すごいね～。」
「せやねん。兄ちゃん、
えらかったわ～。」
「次男君も、お兄ちゃんのことに
気づいてくれて、えらかったわ～。」
そんなことがあって、帰宅後
一休みしていると、
今度はお兄ちゃんが、私に
「お母さん、お薬片付けるよ。」
って伝えに来ました。
え～と。。。。と考えて
ふと気づきました。
「ああ
さっき予備の昼食後の
お薬飲んだから
今日の分の薬箱に入ってる
昼食後のお薬を
片付けるってことだね
よく覚えてたね～。
えら～～い」
とめちゃ褒めました。
しかも、自分で、
予備のお薬の引き出しに
片付け済みでしたよ。
「わぁ。えらいね～～」
ちょっと得意げなお兄ちゃんです。
前に一度、昼食後のお薬を
二回飲んでしまったことがあって、
その時はしっかり注意したのですが。。。
パニックにつながりそうな
失敗をイヤな記憶にせず、
今日は、お薬をダブルで
飲んじゃうこともなく
しかもきちんと報告してくれて
さらに片付けてくれたこと。
褒めポイントが、たくさんあり、
お母さんはひそかに
感動してますよ。
過去の経験が一つずつ
生かされている
お兄ちゃんの姿を
見るたびに、
「大きくなったね。良かったね。」
と、胸が熱くなる母でした。
