ラブラブ

ブルーハーツ

グリーンハーツ

皆さま、こんにちは。

うちのお兄ちゃんは、

23歳の自閉症青年です。

言語発達面に

困難を抱えていますが、

毎日、感情豊かに成長中です。

星

昨夜は、台風情報を見るために、

めずらしくテレビをつけていました。

夜、たまたま夫がつけたNHKEテレを

一緒に見ていました。

下矢印

【サイエンススペシャル】

フランケンシュタインの誘惑

再放送

脳を切る 悪魔の手術ロボトミー

 

当時の精神疾患は、

有効な治療法がなく、

初期の精神病院は、

ただ、患者の身体的安全のために

世間から隔離するだけの場所と

なっていたそうです。

入院したら、生涯出られない。。

 

星

 

その記述は、

前に読んだ、コチラの本にも

書かれていました。

下矢印

後半にある

ロン・コールマンの手記

『回復は孤立の中では起こらない』

のなかで、

1983年のイギリスの精神医療システムに

組み込まれ、10年間の入院中

全く患者の回復を期待していない

精神医療システムの中で、

生命の維持管理だけが行われるという

現状が描かれていました。

下矢印

幻聴の世界ーヒアリング・ヴォイシズ

 

 

星

 

番組に話を戻します。

 

「悪魔の手術」とよばれるようになった

ロボトミー手術

前頭葉の一部を切除して、

神経伝達を阻害し

興奮や、異常行動を治癒することを

目的とする。

 

番組では、

ウォルター・フリーマン

の生涯にスポットをあてていました。

最初は、精神病院での精神疾患患者の

現状を何とかしたいという想いから

当時、学会で紹介された

脳外科手術を取り入れ

回復不能とされた

最重度の精神疾患患者を

対象に「最後の手段」として

1936年、前頭葉切除術が行われたのです。

患者の一部は回復し、退院、社会復帰を

果たすことができましたが、

この後は、フリーマンへの名声が高まるにつけ

どんどん軽症の患者にも

果ては、未成年の、

精神疾患ですらない患者にも行われ

脳を無造作に切り取られたため、

重度の障害を負うという

重篤な副作用が

明るみに出てきて、

「悪魔の手術」と呼ばれるように

なったと解説されていました。

 

彼にとっては、

患者を救う効果的な方法

回復した患者からの感謝や

名医と呼ばれた父のように名声を

一度は手に入れることができた奇跡の手術

 

当時はまだ、脳の各部分の

役割も神経的なつながりも

ほとんどわかっていない

時代だったでしょうに。。。

それを思うとあまりにも乱暴な手術と

感じてしまいました。

 

医師が患者の人生の回復でなく、

自分の名声を第一に考えた時

恐ろしい結果がおこるものなのですね。。。

 

そして、統合失調症や

双極性障害や、知的障がい等、

精神疾患に対する

社会からの隔離、差別

背景に描かれていました。

 

ロボトミー手術への批判が高まった晩年

フリーマンは、自分が手術した患者の元を

車で尋ねる旅を続けたそうです。

自分の手術が有益なものだったと

確かめたかったのでしょうか、

その中には、

手術後、全介護状態になった

患者もいたでしょうに。。。

そういう例を見て、

彼は何を思ったのでしょうか。。

 

彼の手術を、家族によって

受けさせられた一人の女性の

生涯が描かれた本があるそうです。

下矢印

『ローズマリー・ケネディの生涯』 あらすじ

ブルーハーツ

グリーンハーツ

ラブラブ